コンプライアンスは一般人こそが知るべき! #キャリア的視点 638
こんにちは(^^) キャリアコンサルタントのひだです。今日のテーマは「コンプライアンス」です。
今年も新入社員研修の場で様々な講義を受け持たせていただきました。社会人として求められるビジネスマナーをはじめとする基礎的な知識を教える基礎講座、タイムマネジメント、改善。そしてコンプライアンスは今日も登壇しています。
ところでコンプライアンスって企業研修だけで良いのでしょうか?
さぁそれでは、日常に潜むキャリアの種を感じていきましょう。読了時間は3~5分です。
コンプライアンスとは
【コンプライアンス】って言葉自体は皆さんも聞いたことがあるのではないでしょうか? 日本語に直訳すると【法令遵守】と言います。
日本の法令っていくつあるかご存じですか? 法令というのは、法律と命令を合わせたものです。単純に書けば法律や都道府県条例などを含んだものです。
先の問題の答えは『約2,000件弱』です。しかもそれは順次増えていくのです。更には不定期に改定されていくのですから、法律の専門家である「裁判官」「検事」そして「弁護士」にだって100%をそらんじることは不可能でしょう。
専門家でも無理なものを、『私』たち一般人には暗記すら無理な話です。しかしそれでも、『私』たちが何か法律違反を犯してしまっても、『知りませんでした』が許されないのが現実です。
しかも近年では【コンプライアンス】も意味が拡大されているのです。【法令等遵守】と訳されるように変化しています。
【法令等遵守】の等って何なんでしょうか? ただでさえ既に2,000件に近い法令に、さらに加わるの持って何があるのでしょう?
それは[倫理][規則][良識][文化][暗黙の了解]などなどです。
そもそも私的な解釈としては、倫理を明文化したものが初期の法律なのだと思うのですが、同時に法律は『最低ライン』を書いたものです。その最低ラインを引き上げるのが[等]に入るモノたちです。
企業だけで考えるものではありません
企業では定期・不定期に社員研修でコンプライアンスを教育されています。それは社員一人のコンプライアンス違反で会社全体が被害を被り、場合によっては倒産に繋がりかねない事態にまでなりかねないからです。
2011年6月に、当時ライブドアの社長、ホリエモンこと堀江貴文氏が逮捕されたのも、インサイダー取引というコンプライアンス違反によるものです。当然ライブドアは株価の暴落をはじめとした社会的措置によって業績を著しく落とすことになりました。
では『私』たちの場合はどうでしょうか?
- 日頃、買い物の為に近所のスーパーに自動車で向かいました。道路が空いていたので指定速度より20km/h超の速度で走りました。
※コンプライアンス違反(道路交通法違反) - ママ友の集まりで使用するために自分の持っている本の10ページほどをコピーして配りました。
※コンプライアンス違反(著作権法) - 芸能人と一緒に撮れた写真を自分の店のホームページに載せました。本人に伝える方法がわからないのでそのままにしています。
※コンプライアンス違反(パブリシティ権)
ここに挙げたのは極一部の例にすぎません。特に一番最初に挙げた道路交通法は私たちの生活に密着している部分が多いため、注意が必要です。
実は今、私たちはプライベートでも世界と繋がっています。SNSに代表されるインターネットによって。そこでは軽い気持ちでアップロードした写真によってストーカー被害に遭ったりする事例に溢れています。私自身詐欺にあいましたし。
こうした被害を未然に防ぐためにも、私たち一般人も積極的にコンプライアンスを学ぶ必要があります。コンプライアンスを企業領域のものと思い込んで、学ぼうとしないのは、将来的な被害者になる可能性を高めてしまいます。
更に言えば、私たち自身が加害者にだって成りうるのです。
ぜひ身近に学ぶ機会があったのなら、逃さないで欲しいのです。
私も市民講座なども含め、発信し続ける予定です。
個人の活性化を組織の活性化に繋げます。