真の意味で「女性の社会進出」に必要なもの #キャリア的視点 639

こんにちは(^^) キャリアコンサルタントのひだです。今日のテーマは「女性のキャリア」です。

数年前の話です。
私はたまたま女子高校生と話を聴く機会を得ました。その子が言いました。
「どうせ私は結婚して、子供を産んで、仕事を辞めないといけないから、キャリアなんてどうでもいい」
私はとても寂しい思いをしたのを覚えています。
「そんなことなよ」なんて安っぽい言葉ではとてもぬぐい切れない何かを感じたことを今でも覚えています。

さぁそれでは、日常に潜むキャリアの種を感じていきましょう。読了時間は3~5分です。

女性の社会進出

皆さんは『M字カーブ』と言う言葉を聞いたことがあるでしょうか? 社会進出している女性の人数をグラフに表したものです。新卒として入社し、結婚・出産を機に退社、または休職をし、育児の期間を経てまた就職をする、そんな流れを現しグラフです。育児を10年~15年としてきての再就職となるため、Mのくぼんだ部分が比較的長期になってしまうのです。

『内閣府男女共同参画局』女性の年齢階級別労働力率の推移

それでもまだ近年は保育園などの子供を預け、できるだけ短期間で復職できる会社が増えてきたことも手伝い、くぼみの深さが軽減していることが分かります。近頃はMから台形になってきた、とも言われるほどです。

しかし、冒頭で書いた様に、まだまだ女性のキャリアに関して懐疑的な女性自身がいることも、残念ながら事実の様です。

これには明確な原因があります。
要は、これまで何十年、いえ歴史的にみれば戦国時代から何百年と続いてきた『女性は家庭を護る』という性差的な役割分担の【文化】がその最たる理由だと思います。

少子高齢化社会においては、女性も高齢者も、海外からの留学生も、障害者も、日本ではみんな期待される労働者です。女性に働いてもらわないと、日本の経済は先がないのが分かっているのに、会社現場においては、今でも『女性は結婚・出産と共に辞める』という認識で、女性差別(敢えて書きます)がされているのです。(*ジェンダー・バイアスと言います)

男性の理解

真の意味で、女性が社会進出を果たすために必要不可欠なのは、ひとつ明確にあります。それは『社会の男性の理解』です。

言い方を変えれば、『男女雇用機会均等法(1986年)』が施行されて36年が経とうとしている現在も、女性の社会進出が出来上がっていない元凶は【社会の男性の無理解】以上のものはないと考えています。

家庭においては夫が。
会社においては上司・同僚が。
地域においては近所のおじさん、お爺さんが。

女性は育児をするのが役割だといわんばかりに押し付けてくるのです。なぜなら、男性は家事・育児をしない分【楽】だから気付いていないふりをしているんです。女性も朝から働いて、家に帰って家事・育児で働いて、それを女性に押し付けて楽をしているんです。これを「当たり前」「常識」と刷り込んでいるんです。

もうひとつ理由があります。
男性は女性が社会進出してくるのを嫌がっているんです。なぜなら女性の方が優秀(生物学的にも、職業能力としても)だから、自分の居場所を奪われたくないと本能的に感じているのだと思います。男性自身の無意識な防衛本能が働いているのです。

事実、家事・育児を経験した女性ほど、時間内に仕事を完了させる意識を持った人材はいないでしょう。
事実、家事・育児を経験した女性ほど、部下育成に優れた人材はいないでしょう。

生物的に男性はどんなに望んでも妊娠・出産はできません。これまで妊娠することができた男性は「アーノルド・シュワルツェネッガー」と「斎藤工」だけです。もちろん映画やドラマの中だけの話ですが。
しかし、それ以外のことはすべて男性でもできます。家事も育児も、男性にだってできないことはありません。

やらないだけです。
やろうとしないだけです。

すっかり男性批判のようになってしまいましたが、男性が変わらなければ女性の真の社会進出はなしえません。

しかし、結論としては私は別の提案をしています。

男性の心を動かすためには、女性本人が「私は出産後もできるだけ早く会社に戻って、自分のキャリアを自分で選んで歩みたいんです」と声を上げないと変わらない、ということです。「だから家事・育児を女性に押し付けていないで、一緒にやろう!」と。
冒頭の女子高校生も、「どうせ…」なんて言わずに「こうしたい!」と言わなければ変わりません。変わりようがないんです。

キャリアの主役は自分自身です。自分自身が考え、発信しないと、変化を起こしていかないと何も変わらない。ということです。無責任な物言いで申し訳ないのですが、今のままでは何も変わりません。これから先何百年もまた、男性に都合の良い社会が続きます。

煽るつもりもありませんが、さぁ、あなたならどうしますか?

個人の活性化を組織の活性化に繋げます。

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