普通ってなんだ? #キャリア的視点 574

こんにちは(^^) キャリアコンサルタントのひだです。今日のテーマは「普通」です。

いろいろな所で「普通」って言葉をよく聞くのですが、そもそも普通って何なのでしょうか。私は普通科高校の卒業ですが、今になって普通ってよくわからないな… と感じるのです。
普通って一体何なのでしょうか…

さぁそれでは、日常に潜むキャリアの種を感じていきましょう。読了時間は3~5分です。

「普通」の定義

普通とは…

特に変わっていないこと。ごくありふれたものであること。それがあたりまえであること。また、そのさま。

コトバンク

変わっていない。ありふれたもの。って言われてもピンときません^^;
改めて思うのは、多様性のこの世の中、普通というものにすら多様性があるのではないかと思うのです。(ややこしいですが)

「一般的に~」とかと同じ様なイメージで「普通」というのも人それぞれの価値観やら経験やらなんやらかんやらが入り混じっている訳です。人それぞれの個性の上で、その人個人にとっての「普通」を、【一般的】な【普通】と呼んでいるのだと思います。

そしてその個人個人異なる【普通】を持ち寄った時に、100人いて85人くらい同じ考えの人がいればそれが【全体の普通】になるのではないのでしょうか。周りを見渡してみた時に、周りにいるほとんどの人が同じものを持っていたり、同じ様に感じていて初めて「普通」となるのだと思います。

資本主義の数の暴力で有名な「多数決」とは違います。100人中51人以上の場合「多数決では正義」ですが、印象勝負の場合は1:1では多数派にはなれません。

心理的安全性

私達は「普通」であることで一種の安心感を得ます。それは先述の様に大勢の中にいた際の多数派でいることにより安心感に似ています。少数派・異端者となることはとても怖い事なのだと、本能的な恐怖を感じるのかもしれません。

人は社会性を持った生き物です。基本的に群れ(コミュニティー)をつくって生きています。お互いが協力し合い、生活する中で「異端者」は歓迎されません。なぜなら原始の時代ではそれは命取りにも成り兼ねないから… 原始の時代でなくてもそうです。

 江戸時代以降行なわれた私刑的な慣習で、村社会の秩序を維持するため,制裁として最も顕著な慣行であった絶交処分のこと。村全体として戸主ないしその家に対して行なったもので,村や組の共同決定事項に違反するとか,共有地の使用慣行や農事作業の共同労働に違反した場合に行われる。

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

現代社会においても、チームワークと称して村八分の様な制裁は行われる場合が往々にしてあります。パワーハラスメントの6つの定義のひとつがそれを表していますね。

  1. 身体的な攻撃
  2. 精神的な攻撃
  3. 人間関係からの切り離し
  4. 過大な要求
  5. 過小な要求
  6. 個の侵害

詳しくは下のリンク先の記事にもまとめていますので、改めてご覧ください。(特に中小零細企業の皆さん、2022年4月1日からパワハラ防止法の正式対象になりますよ)

歴史的に観ても、現代の私達の環境をみても、「普通」であることは『自分の身を守ること』になるのです。

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しかし近年、アメリカの巨大企業であるGoogleが発信した「心理的安全性」が企業の業績を伸ばす上で大切であることが取りだたされています。

「心理的安全性(psychological safety)」とは、
組織の中で自分の考えや気持ちを誰に対してでも安心して発言できる状態のことです。組織行動学を研究するエドモンドソンが1999年に提唱した心理学用語で、「チームの他のメンバーが自分の発言を拒絶したり、罰したりしないと確信できる状態」と定義しています。メンバー同士の関係性で「このチーム内では、メンバーの発言や指摘によって人間関係の悪化を招くことがないという安心感が共有されている」ことが重要なポイントです。

リクルート・マネジメント・ソリューションズ

これはつまり「何を言っても大丈夫!(空気は読みましょう)という安心感があることで、「普通」でなくても問題ない! という時代がやってきたと言えるのです! 2022年はどんどんと「この世に一人しかいない自分」という普通ではない事を発信していきましょう!

全く普通って何なんだ? 実際普通なんて普通じゃないぞ!

個人の活性化を組織の活性化に繋げます。

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