心の欲求と他者評価:やりたい ✕ 出来る
キャリア的視点489
こんにちは(^^) キャリアコンサルタントのひだです。今日のテーマは「やりたい」x「できる」です。
私達が何かを始める上で大切になる考え方です。新卒は「やりたい」が主流でしょう。しかし転職だと途端に「できる」が主流派になりますね。この二つは私達のキャリアにどのように影響するのでしょうか。
さぁそれでは、日常に潜むキャリアの種を感じていきましょう。読了時間は3~5分です。
永遠のテーマ
これは多くの方が迷うことなのかもしれないですね。
「やりたい」×「できる」 この2つがピッタリ一緒という方のなんと嬉しいことか! やりたいことを仕事にできる様に私達は頑張ってきてるんだと思います。実際に「やりたい」と「できる」の両方を叶えている人は本当に楽しそうに仕事をしているんです。
永遠のテーマなんだと思います。
「できることをやる」というのは収入を得るのには最適です。しかしやりたくないのにやっている「できること」なのであれば、愉しくない。心が疲弊していきます。
「やりたいことをやる」というのは目標に向かって動いているため愉しいのです。しかし収入にはつながりにくく、身体が疲弊してしまうのです。
主観的な「やりたい」こと。客観的な「できる」こと。これがそれぞれ別のものだった時にどちらを取るか。これは永遠のテーマなのだと思います。
キャリア的視点179 -できる事とやれること:林修先生に学ぶ- 以前にもこのテーマで書いています。併せてご確認ください。
心理的成功
この言葉はご存じでしょうか? 他者評価による成功ではなく、自己評価として満足しているかどうかを表す言葉です。本人が満足しているのであれば、そこがどんなところであっても幸せなんです。
主観的な「やりたい」こと。客観的な「できる」ことというのは、言うなれば「心理的欲求」と「他者評価」であり、「感情」と「理性」なのかもしれません。他人は何かを始める時には「感情」を理由にし、辞める時には「理性」を理由にする事が多い様に思います。だからこそ理性で「辞めない」ことを選択できた時に「やりたい」✕「できる」の領域に入っていくのではないでしょうか?
でも考えてみてください。少なくとも起業しようとしている人は、ある程度、客観的に「できる」算段があるからこそ起業するのではないでしょうか? そうした方々は少なくとも「できる←→できない」軸で見れば「できる」によっているのではないかと思うのです。私みたいにマーケティングを行っていたり、潤沢な資金を蓄えていなくても関係ありません。それは開始するための準備としてやっておいた方が良い物ではあっても、必須事項ではありません。
みなさんが起業しようと考えた場合、どんな事業をおこないたいですか?
そこにはきっと「やりたい」か「できる」のどちらかはあると思います。
- ピアノの先生になる
音大を出るなどをしていれば「できる」と思います。 - 音楽家になって世界をまわる
音大を出ていてもそれだけでは「できる」ものではありません。
しかしできる事を続けていけばいづれ見えてくる世界もあるでしょう。私にはどのルートが正解かなんてわかりません。もちろん当人にもわからない事です。「やりたい」から入るか、「できる」から入るかは当人次第です。
ただしここにきてひとつ注意事項があります。
さんざん「できる」の話をしてきていますが、それはあくまでも他者評価による「できる」であるべきなんです。ここまでにも「客観的に」という表現を使っていますが、主観的な自己評価の「できる」は「やりたい」と大きくは変わりません。
「やりたい」ことをやって自分を満足させられるから心理的成功をえられるのか。
「できる」ことをできて、他人が満足してもらえれば心理的成功をおさめられるのか。
別に起業をけしかけている訳ではありませんが、あなたならどうしますか?
まずは自分の心と相談してみるのが一番の方法なのかもしれませんね。
個人の活性化を組織の活性化に繋げます。
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