信頼:気持ちを伝えるための第一歩

キャリア的視点466

こんにちは(^^) キャリアコンサルタントのひだです。今日のテーマは「信頼」です。

私達は普段からいろいろな事を考えながら生きています。そしてその中には他人と共有する必要のあることも多分に含まれています。それはどうすれば相手に伝わるのでしょうか? 出来るだけしっかりと伝えるためには何が必要なのでしょうか。

さぁそれでは、日常に潜むキャリアの種を感じていきましょう。読了時間は3~5分です。

伝える為に大切な事

基本的な事ですが、気持ちは言葉にして言わなくては伝わりません。
「言わなくてもわかってくれる」は可能性はかなり低いですし、正直ただの甘えです。長年連れ添った熟年夫婦が離婚をし、夫に先立たれた妻が「せいせいした」と自由を謳歌するのは、この辺りに原因があるのではないでしょうか?

つまり、心に思った事を「言わない」から伝わらない。伝わらないから理解できない。要は最初の気持ちの言語化ができていない事から悪循環が始まっているのではないかと感じるのです。
ですが、実は伝えると一言で言ってもそう簡単ではない事が多分にしてあります。仕事における報連相でもそれは如実に現れるものです。

一言で言ってしまえば、相手に対する「信頼」です。相手を信頼できるのであれば報連相も容易になるでしょう。信頼できないのであれば報連相も難しくなってきます。よく「仕事なんだからやって当たり前」と言うことを言う方がいらっしゃいますが、それはその通りです。その通りではあるのですがしかし、先ほど書いた信頼関係の有無によって仕事の質が変わってくることはご存じでしょうか?

想像してみてください。あなたは信頼していない相手と、望んで話をしたいと思いますか? 怒られるかもしれない、怒鳴られるかもしれないと不安に思いながら、報告に行きたいと思いますか? 信頼できない相手に相談事をしたいと思いますか? 場合によってはその場にいることすら嫌になるかも知れません。

「仕事なのですから」皆さんそれはこなします。仕事なのですから。
しかし無意識領域で拒絶感が発生し、出来るだけ短時間で完了させようという意識が働いてしまい、逆に中途半端な報告になることが多いのです。ましてや相談や連絡は仕事だからと分かっていても心理的にやらない事を選択しがちなのです。

人間は感情を持った生き物です。ロジカルシンキングも良いのですが感情を排除してしまうまで行ってしまうのであれば、必ず弊害が起こります。

ひとつの結論として書きますが、報連相はメンバーから行う業務ではありません。リーダーがチームをまとめ業績を上げるために行う「リーダーの仕事」なのです。だからこそリーダーが信頼関係を整え、メンバーからの報連相を受けやすいようにすることが必須になるのです。つまり「安心・安全の場」をつくる事がリーダーとしての最初の仕事なのです。

信頼の育み方

良い関係性を整える為に必要なモノは以前から「承認」であると書いてきていますが、それは相手を受容する・受け止めることなんだと言えます。

当たり前の話ですが、思ったこと全てを言えば良いというものではありませんよね。言われた相手の心情も慮って
「言いたいこと」
「言わずにおくべきこと」
「嫌われことを覚悟をしてでも敢えて言うべきこと」

を使い分けていく事が大人であるということなのかも知れません。

そこにも相手に対する信頼、相手からの信頼が垣間見えます。信頼しているから伝えるのであり、信頼していない相手が将来どんなに困ることがあっても「自業自得だ」と。言って気分を害されるくらいなら言わずに不快な思いを回避しよう。これが人間心理であり感情の結路なのです。

あなたがもし「仕事なんだからやって当たり前」というのであれば、まずあなた自身が「仕事として」安心・安全の場を提供することが必須なのです。自分自身の理念に固執してしまい、相手の意見を抑え込もうとすればたちまち信頼関係は崩れ去ります。
そして信頼というものは、どちらか一方だけの話ではありません。双方が共に育むモノなのです。
(↓安心安全の場に関して触れています)

そしてこれは冒頭に書いた「長年連れ添った夫婦」でも例外ではありません。長年の信頼関係の上に油断して伝えることを忘れると………

信頼は様々な関係性の基礎ですが、同時に良い関係性が育まれることによって信頼は強化されます。ニワトリが先か卵が先かは分かりませんが、失う時は同時に失いますので細心の注意を払って想いを言葉にしていきましょう。

個人の活性化を組織の活性化に繋げます。

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