褒め方の違いを考える
キャリア的視点459
こんにちは(^^) キャリアコンサルタントのひだです。今日のテーマは「褒める」です。
関係性を構築するのにも欠かせない「褒める」という行為。私も最近、クセづいてきたように思います。第一に「相手の言葉を否定せず受け入れること」これがはじめの一歩です。まずはその「褒める」とはどういうことなのか、を考えるところから始めましょう。
さぁそれでは、日常に潜むキャリアの種を感じていきましょう。読了時間は3~5分です。
褒めてもらうと言うこと
皆さん、まずこれまでの中で1番褒めてもらったことを思い出してみてください。その時どんな様に感じたか、思い出してみてください。
きっと嬉しかったのではないかと思います。相手との関係性や、その時のシチュエーション、褒められ方などに影響を受けるため、100%とは言い切れませんが、「自分が褒めてもらった」と認識している以上は、きっと嬉しかったのではないかと思います。
なぜ嬉しいのでしょうか? 答えのひとつを先に言ってしまえば、それは「承認欲求」が満たされるから、であるといえますね。
下記の「✴︎アクノレッジメント」の回にも書いていますので合わせてごらんください。(✴︎関係性を整えるために行うこと)
承認欲求とは人間の5段階ある欲求のひとつだとマズローは説いています。要はかなり原始的な欲求です。誰もが当たり前に持っているものなのだと言うことです。
そして承認とは、極端な言い方をすれば「隣にいて良いよ」って受け入れる事です。相手からみれば、「一緒にいよう」って、自分の存在を受け入れてもらえる感覚。ちゃんと見てるよ、って言葉の代わり。
【認める】というと、その語感から「上から目線」を感じて嫌だと言う意見も聞きます。が、お互いに「自分が主人公のストーリーに登場すること」を認めるのですから、お互いに若干の〈上からスパイス〉はぜひ認めていただきたいと思うのです。
つまり褒めてもらうと言うのは、自分のやった何かが相手に認めてもらえた、承認欲求を満たすことが出来た、と言うことなんですね。
褒め方、も個性的
褒められると言うのは個人的な内的な話ですから自分が嬉しければ良いのですが、褒めるとなると当たり前に相手がいます。実はこれが意外と厄介なのです。
なにせ相手も一人の個性的な人間です。その人の性格も、考え方も、価値観も、あらゆることが『私』とは異なっているのです。どんなふうに褒められたら嬉しいのか、これすらも千差万別なのです。
皆さん、まずこれまでの中で1番褒めてもらったことを思い出してみてください。その時どんな状況だったか、思い出してください。それがあなたの好みの「褒められかた」なのかもしれません。
- みんなの前で大きな声で、大袈裟なくらいに
- 二人の時に「やったな」って簡潔に。
- 「あれ、どうやってやったの? 僕もやりたいんだけど、今度教えてよ」
- 「〇〇さんがあなたのこと、優しい人だって褒めてたけど、何があったの?」
どれが一番近いですか?
あなたにとっては最高の褒め方であっても、他の人にとってもそうとは限りません。普段から話をしている中で、相手がどんな褒められ方を喜ぶのか観察しておきましょう。人によっては「当たり前のことをやっただけで、大袈裟に言ってくるのはおかしいだろ」って拒否感を感じる人もいるのです。ちょっと面倒臭いですよね^^;
褒め方も相手の個性に合わせて変化をつける事が望ましいのです。そしてそれが経営者やリーダーにとって必須のスキルであり、事業を円滑に進めるためのコツでもあるのです。
叱るより難しい「褒める」というスキル。しかしその効果は叱ることでは得られない効果も含め全てがポジティブに働きます。
まずは隣の人を、家族を褒めてみましょう^^
個人の活性化を組織の活性化に繋げます。