システマチック・アプローチというコンサルティングの基本 #キャリア的視点 531

こんにちは(^^) キャリアコンサルタントのひだです。今日のテーマは「信頼」です。

タイトルの「システマチック・アプローチ」。聞きなれない言葉が出てきましたね。しかしこれは我々キャリアコンサルタントの間では、コンサルティングの基本の流れとして最もメジャーな理論なんです。
大きな流れとしてこのアプローチを行う事でカウンセラー自身が面談の流れを把握でき、主役である相談者さんに寄り添いつつも決して流されることなくいられるものなんです。
みなさんも人と話すときなどにちょっと意識してみると面白いですよ。

さぁそれでは、日常に潜むキャリアの種を感じていきましょう。読了時間は3~5分です。

システマティック・アプローチとは

システマティック・アプローチを要約をすれば、

  1. カウンセリングの開始/信頼関係(ラポール)の構築・維持
  2. 問題の把握
  3. 目標の設定
  4. 具体的な方策の設定
  5. 方策の実行

細かい説明は省きますがこんなところでしょうか。
以下のサイトで非常にわかり易く解説されていますので、併せてご覧になってください。

最終的には人間同士の会話の中で成り立つものですから、お互いの人としての歩み寄りがカギとなります。図で言うところの「人間関係の樹立(ラポールをつくる)」から始まる聴く者と話す者の間に流れる信頼関係が無いと始まりません。ラポール(信頼関係)、またはリレーションシップ(関係性)が構築できていないと始まってもすぐに終わってしまいます。

だって嫌じゃないですか? 信頼もできない人に自分の悩みを話すなんて。そんな人に「○○してみてはどうでしょうか?」と言われて分かりました、と言えますか?

信頼関係が全ての基本

会社ではいろいろな人が働いています。そこは正に多様性の世界。十人十色、千差万別、人の数だけ考え方があります。性格も個性も人の数だけあります。
である以上はその中に信頼をおけない人がいてもおかしくはないんです。

それはお互いを知らないから、とも取れます。しかし同時に知ってしまったが故に、その価値観が相いれないなんてことも起こります。チームワークが良くお互いがお互いをフォローし合おうという支援の心で満たされていれば良いのですが、一人でも「私が!」を言い出すとその均衡はもろくも崩れやすいのです。仕事をしているのは機械ではなく、感情を持った人間なのですから仕方のない話です。

そんな時にリーダーは1on1面談などで個々に話をします。それはチームワークを取り戻し、成果を上げることが仕事であり、その為の役割がリーダーなのですから。
しかし一部のリーダーは頭ごなしに「ああしろ」「こうしろ」と指示・命令として言うだけで面談にすらならない場合が多いのです。これでは信頼関係がいきなり崩れてしまいます。

傾聴
「耳」「目」「心」を傾けて真摯な姿勢で相手の話を聴くコミュニケーションの技法。相手との信頼関係を築くだけでなく、傾聴を通して自分自身を知り、感情のコントロール等精神的成長を促すきっかけにもなります。

システマティック・アプローチで「問題の把握」の為に使用されるコミュニケーションスキルです。信頼関係の構築・維持と傾聴は『人』を管理するリーダーとしては必須のスキルですから、まず最初に、お金の管理やマネジメントを学ぶ前にぜひ身に着けておきたいですね。(リーダーでなくても必要です)

信頼し合っているからこそ、一緒に居られる。会社でも家庭でもやっぱりこれに尽きますね^^

個人の活性化を組織の活性化に繋げます。

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