依存症とキャリア #キャリア的視点 529
こんにちは(^^) キャリアコンサルタントのひだです。今日のテーマは「依存症」です。
私達の身近な依存症と言えば「喫煙」が挙げられると思います。いわゆる「ニコチン依存症」ですね。「アルコール依存症」なんて言葉も耳にします。要は依存とは何かに頼ることで自我を保つことをいうのだと思います。「イライラした時にタバコを吸うことでその気持ちを落ち着かせる」などがその例なのでしょう。人は誰でも一つや二つの依存を持っているのだと思います。
さぁそれでは、日常に潜むキャリアの種を感じていきましょう。読了時間は3~5分です。
依存症とは
まずは依存症に関しての解説を見てみましょう。厚生労働省のホームページにはこのように書かれています。
依存症は、日々の生活や健康、大切な人間関係や仕事などに悪影響を及ぼしているにも関わらず、特定の物質や行動をやめたくてもやめられない(コントロールできない)状態となってしまいます。依存症にはアルコールやニコチン、薬物などに関連する物質依存症とギャンブル等の行動や習慣に関連する行動嗜癖(こうどうしへき)があります。これらは、特定の物質や行動を続けることにより脳に変化が起きることにより症状が引き起こされる病気で、本人のこころの弱さのために起きている現象ではありません。
厚生労働省:みんなのメンタルヘルス
日本では、アルコール依存症:約10万人、薬物依存症:約1万人、ギャンブル等依存症:約3,000人が病院で治療を受けています。依存症は本人も依存症と気づいていないことが多いため、患者さんの数と治療者数の間に大きな差が生じているのです。
『特定の物質や行動を続けることにより脳に変化が起きることにより症状が引き起こされる病気で、本人のこころの弱さのために起きている現象ではない』という事なのです。病気である以上は適切な治療を受けることで回復することが見込まれます。
しかもこれは軽度の症状であれば普通に生活も仕事もできるのでしょうが、重症化してしまうと大きくキャリアにも影響してしまうものです。それこそ他の病気と同じです。
依存症の後にも
例えば最初に出したタバコの喫煙による「ニコチン依存症(通称ニコチン中毒)」の場合、よく言われるのが肺や気管支へのダメージです。喘息などの病気に繋がってしまします。その為に医療費もかかります。煙草自体も課税によりどんどんと値段が上がり続けていますから、経済的な圧迫も大きくなっていくことでしょう。
更に副流煙の問題で、今や喫煙者の社会的な立ち位置もなくなってきていますね。昔は長距離電車の中にも灰皿がありました。街中での路上喫煙なども当たり前でしたが、今は違いますね。用意された喫煙所以外での喫煙は後ろ指を刺されます。
じつは私自身がニコチン依存症を脱した一人です。
21歳から31歳までの10年間、一日一箱平均で吸っていました。365日(閏年は無視)x1箱x10年x20本という事で、単純計算で実に73,020本も吸っていたことになります。
私の場合は妻だ嫌煙家で、結婚の条件が「煙草を辞める」だったので辞めることができました。死ぬ間際に1本でも吸ったら「禁煙失敗」の汚名を被るとした自分への縛りを入れています。
しかし実際にはその前までに「ニコチンシール」「ニコチンガム」「喫煙に成功した人の著書を読む」等、思いつく限り行ってきました。今の様に医療機関の禁煙外来はまだまだ一般化していませんでしたから、そこに頼ることなく禁煙に成功し、結婚も無事できました。
しかし、もともと気管支が弱かった私は10年間の喫煙経験で喘息を発症してしまっていました。現在も治療に毎月通い、毎日服薬しています。私の医療費だけで年間10万円はいってしまっています。禁煙自体には成功しても、それで終わりではなかったのです。
誰もが依存症に等なりたくてなる訳ではありません。しかし身近な喫煙ですらこれだけの厳しい爪痕が残るのです。そもそも依存症にならない様に自律した心でいたいとも思います。しかしなってしまったのであれば早急に治せるように、これも自律した心でいたいと思うのです。
どんな依存症であっても諦める必要はありません。今では医師や看護師が寄り添ってくれます。早く健康な身体と心、健全なキャリアを取り戻しましょう。
個人の活性化を組織の活性化に繋げます。
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