50代オヂサンの異世界転職 #キャリア的視点 673

こんにちは(^^) キャリアコンサルタントのひだです。今日のテーマは「異世界」です。

私たちが仕事をしている中で、ふと思うことはありませんか? 「転職したいな」って。
毎日毎日同じことの繰り返しで飽きてしまった。人間関係に疲れた。通勤がもう辛い。いろいろな理由があって転職を考える機会は、実はあるのではないでしょうか? それって選ぶ転職先によっては「異世界」なのではないですか?

さぁそれでは、日常に潜むキャリアの種を感じていきましょう。読了時間は3~5分です。

現実世界の異世界

この数年、アニメの半分くらいが「異世界転生モノ」になっているような気がしませんか? その多くがご都合主義の無双モノなので私も最初は観ていなかったのですが、たまにエグイ作品もあって最近は比較的観るようになってきました。
まぁ、興味のない方には全くどうでもよい出だしでしたけど、私たちの住む現実世界にも異世界って存在していますね。

職業訓練校の再就職支援の現場でも、当たり前に聴きます。
「今まで現場作業をしていたのですが、この転職を機に事務仕事をやりたいんです」
という50代男性の話とか。

まさしく異世界転生です。
しかし残念なのは、今まで持っていたほとんどの知識も技術も使うことができません。その上で真新しいことを覚えていかなくてはいけません。
更に残念なのは、50年とか生きてきた経験もそのままに新しく赤ちゃんから、または全盛期の肉体で生まれ変わることもありません。あくまでも50歳のままでの異世界転生なんです。

そもそも転職に限らず、企業内での異動だってある意味での異世界です。営業をやっていた人がいきなり経理とかって、現実に起こりうる話なのでしょうが、私にはもう訳が分かりません。

事務職を考える

まさにアニメや漫画であれば、いくらでもご都合主義で、それまで持ってすらいなかった最強スキルをフルコンボで持つなんてことがありうる訳です。現実世界であれば少なくとも日本国憲法に加えて六法全書やらなんやらあらゆる法律を網羅しているようなものです。大型特殊車両に限らずF-15戦闘機やスペースシャトルも簡単に運転できちゃうようなものです。

あり得ません!

改めて言うまでもなくあり得ません。事務職をやりたいのであれば、まずは一からパソコン操作を覚えていく必要があります。キーボードを人差し指一本でポチポチしている場合ではありません。
そのほかにも電話を取って、その上で場合によっては営業マンの代わりに受注を取らないといけません。

はっきりいますが、中小企業における事務職の立ち位置は大企業とは異なります。
大企業においてはその専門分野ごとに分業をしていますから事務員さんは事務の仕事のみをしている事でしょうのかもしれません。営業事務は営業に関する事務のみ、経理事務は経理に関する事務のみになりますが、それでも専門知識が必要になってきます。

そもそも現実としては残念ながら50代未経験のオヂサンが大企業に転職できるケースは、まず想像できません。よほどの特殊スキルやコネでも持っていないと…

中小企業においては「スーパー事務員さん」がいて、その人がいなくなったら会社が倒産してしまう可能性すらあるレベルの人がいるんです。場合によっては当たり前にそのレベルを求められているのかもしれません。

でも、それでも、未経験でも事務職をやりたいのでしたら、これはもうご本人に頑張っていただきましょう。(毒)
目標は高い方が燃えるのかもしれません。ぜひ異世界転生で無双を果たしてください!(毒)

個人の活性化を組織の活性化に繋げます。

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