キャリアコンサルティングを世の中の『当たり前』に! #キャリア的視点 660

こんにちは(^^) キャリアコンサルタントのひだです。今日のテーマは「キャリアコンサルティング」です。

結論をいえば【キャリアコンサルティング】は誰がおこなっても良いのです。しかし訓練もしないで行える人は10000人に一人くらいなのが現状です。そこで訓練の仕方がわからない方に向けて簡単にまとめてみました。キャリアコンサルタントもぜひ目を通してみてください^^

さぁそれでは、日常に潜むキャリアの種を感じていきましょう。読了時間は4~6分です。

キャリアコンサルティング

国家資格キャリアコンサルタントとは、実は「名称独占」というものです。資格を持っていないと『「キャリアコンサルタント」またはそれに類する名称』を名乗ってはいけない。というものです。

言い方を変えれば、キャリアコンサルティングに対する業務独占ではない為、キャリアコンサルティングは誰が行っても問題にはなりません。正確には「行うこと自体は問題にならない」という表記にしておきます。

本来であれば、キャリアコンサルティングというのは、日常の職務の中で、リーダー(上司)がメンバー(部下)に対して、先輩が後輩に対して、メンバー同士で、行うべきなのです。しかし残念なことに、リーダーも、先輩も、同僚も、そのほとんどが【傾聴】と言う言葉を聴くこと自体が初めてという状況の中で、有効に働くキャリアコンサルティングを行えるとは考えにくいのが現状です。

私たちキャリアコンサルタントは日ごろから訓練を行っています。資格を取得するまでも、取得した後も自己研鑽を続け、全ては相談者さんの悩みをクリアにしていくために時間を費やしているのです。

そもそもキャリアとは、厚生労働省における定義では以下のようになっています。

「キャリア」とは、過去から将来の長期にわたる職務経験やこれに伴う計画的な能力開発の連鎖を指すものです。「職業生涯」や「職務経歴」などと訳されます。

厚生労働省:キャリアコンサルティング・キャリアコンサルタント

しかしキャリアコンサルタントとして多くの学びを経てきた私たちは、【キャリア≒人生】【キャリアとは活き方を考えること】というようにマクロなものの見方をしているのです。

システマティック・アプローチ

「キャリアのことはプロにお任せください!」

と言いたいところですが、日本の現状はそもそも『キャリアって何?』という方が8割以上を占めているために伝わりません。それどころか、自分が悩んでいても、キャリアコンサルタントの存在を知らないために、相談する相手が見つからず途方に暮れている方もい多いのです。そして知られていないからこそ、私たちの手が届かないのです。

だからこそ私は、リーダーに、先輩に、同僚間でキャリアコンサルティングを行って欲しいのです。悩んでいるメンバー・後輩・同僚の力になって欲しいのです。それによって信頼関係が増し、仕事の効率・生産性も上がるというおまけつきです。

特に注意すべきは以下の3点。

  • 最初に信頼関係を築く。
    信頼関係がないと相談者さんは心の奥にある悩みの本体を話す事はしてくれません。相談者さんが話しやすい環境を整え維持することを心がけましょう。
  • 無理に解決を急ぐ必要はない。
    解決思考でアドバイスをすると、逆効果です。たいていの場合、複数の悩みが絡んでしまっていますので、その悩みの糸をほぐすイメージで相談者さんの話を聴きましょう。私たちは支援者です。答えは相談者さんが自分で気付くことが望ましいのです。
  • スモールステップで一つずつ。
    話を聴いて、一定のところまで進んだら、途中までのまとめ(要約)をして合意を得ましょう。合意を得たということは、そこまでは大丈夫、という事です。合意を得ることが出来なかったら、どこが違っていたかを確認し直すだけです。そのようにスモールステップで一つずつクリアしていきましょう。

これを図に表したのが【システマティック・アプローチ】です。

コンサルタントは相談者さんのあふれだす気持ちに寄り添いながらも、冷静に、ロジカルに、システマチックに話を展開していきます。

話の展開上、必要に応じてコンサルタントは相談者さんに質問をしながら、相談者さんの『本音』を訊き出していきます。
相談者さんは話したいように話す中で、コンサルタントの質問に答える中で内省が進みます。今まで本人すら気付いていなかった事象や、知らず知らずのうちに目を背けていたことに向き合うように内的動機付けが変化していく。
これがキャリアコンサルティングなのです。

ぜひ皆さん一人ひとりが、お互いにキャリアコンサルティングをしあえる様になったら、悩みの少ない素敵な世の中になると思いませんか?

個人の活性化を組織の活性化に繋げます。

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