内面的成長の出発点とは? #キャリア的視点 650
こんにちは(^^) キャリアコンサルタントのひだです。今日のテーマは「当事者意識」です。
「当事者意識」というのは、ごく簡単な言い方をするなら『自分事として考える』ことを言うのだと思います。それは自責思考に繋がり、主体性へと向かっていくはじめの一歩なのだと思うのです。
ではその当事者意識を持つためには、私たちはいったいどうしたら良いのでしょうか。
さぁそれでは、日常に潜むキャリアの種を感じていきましょう。読了時間は3~5分です。
当事者意識
例えば、自然災害のニュースを観た時に、「もし私の地域でもこんな災害が起きたらどうしよう」と考えるのが、一番わかりやすい当事者意識なのではないでしょうか。
そこで自分が被害者になったことを想定して「防災セットを見直す」とか、被災者が望んでいるものを考えて「現地にボランティアとして向かう」「各種不足品を送る」などの行動がその先にあることでしょう。(行動しないといけない、という話ではありません)
【当事者意識】
物事に対して「自分の話」と捉え、主体的に働きかけをしようとする意識のこと
会社でのトラブルがあった時に、自分自身は直接関わっていなくても、「自分がその担当者だったら」と考えて対処に協力したり、次回以降に活かすために思考をめぐらすというのも、当事者意識ですね。
自分事として捉える。これは自責思考を育みます。
何事にも「自分にも責任がある」と捉えると、『どのようにすればよいのだろうか?』と考えることに繋がります。
対して、「このトラブルは機械の故障のせいだ」「あいつがちゃんと整備しないからいけないんだ』と、たとえ事実であっても他責思考に陥ると、『自分で何とかしよう』という主体的な考えに向かいません。
「あの時一声かけておけば… 次回から気をつけよう」という考えに至るからこそ、同じ失敗を繰り返しにくくなりますね。
自責思考という概念は、当事者意識と深く繋がりのある考え方なんだと思います。
当事者意識を持つためには
結論を言えば、『目に映ること・耳に聞こえること・身体で感じる事』などに注意を払い、考える習慣を身に着けるところからがいいと思います。
私はなぜこの本を手に取ったのだろうか?
この本はどうしてこのタイトルなのだろう?
彼は何を言いたいのだろう?
私はなぜいつも右足から歩き出すのだろうか?
ラジオ体操を毎朝やるのは、どんな理由があるのだろう?
なんでもいいのです。普段だったら意識の隅っこでスルーしてしてしまうようなことに意識を留めてみましょう。きっと新しい発見があります。
こうして『考える』ことを常態化していくと、自然に「私だったら」という考え方にシフトしていくのです。ここから当事者意識が育っていきます。
段階的に書けば、考える → 当事者意識 → 自責思考 → 責任感 → 目的意識 → 成功体験 → 主体性 → 仕事が愉しい → キャリアアップ などという、いささかご都合主義も混ざっているかもしれませんが、こんな流れが生じる可能性があるのです。
当事者意識に該当する英語はない、と聞きます。しかし意味合い的に最も近しい英語は「ownership」だと。自分事として捉えることで、キャリアに対してもownershipを持てるようになりますから、ぜひ自身の中に当事者意識を育んで欲しいと思います。
個人の活性化を組織の活性化に繋げます。