常識を疑え! #キャリア的視点 626
こんにちは(^^) キャリアコンサルタントのひだです。今日のテーマは「常識」です。
あなたの心の中にはどんな常識があるのでしょうか?
あなたが口にする『常識的に考えて…』の常識とは、その正体はどんなものなのでしょうか。
私とあなたの常識は本当に同じものなのでしょうか?
さぁそれでは、日常に潜むキャリアの種を感じていきましょう。読了時間は3~5分です。
ブルーカラー
少々ネガティブな話ですが、私が派遣会社で営業をやっていたころの話です。そこには実に多様な方が仕事を求めてやってきていました。
私が勤めていたのは、工場・配送系の、いわゆるブルーカラーと言われるジャンルを中心としていました。
ブルーカラーというのは作業服が青いことが多く、その「青い襟」からきた言葉です。このカラーというのは「色」ではなく「襟」のことです。ちなみにオフィス系はホワイトカラー、接客系はオレンジカラーなど、グレー・シルバー・ブラック・ピンク・グリーン…などなど11種類あるらしいですよ。
ブルーカラー系のここは作業系の仕事が多く、指示を受けて働く方を多く募集しています。当然、需要と供給の意味合いからも、「指示を受けて働くのが楽」という方々が多く集まります。
そしてその中には、非常に悪い表現で恐縮なのですが、「他の会社では通用しない」結果、「自分で考えなくても良い」作業系業務として集まってくる方々も多くいました。
私の常識はその方々に粉微塵に粉砕されたものです。
- 配属の朝、連絡もなく来ない。もちろん連絡がつかない
- 2日目に連絡がつかない
- 仕事の途中で無断で帰る(どこを探してもいない)
- 働いてもいないのに前払い給料を要求する(働いたと嘘をついている)
そんな経験から私が学んだのが、「私の常識は、他人にとっての常識ではない」という事実でした。
「私の常識は、他人にとっての常識ではない」
こんな当たり前のことを、当時の私は再確認することになりました。一時は人間不信にまでなりかけていたくらいです。そしてそれが、近い将来に多様性への理解に進むのですから、我ながら本当に面白いものです。
自分の常識が他人の常識ではないと同時に、他人の常識も私にとっては常識にはなりえず、【常識】などという概念のなんというあやふやな事か、と感じたものです。
【常識的に】とか、【普通なら】とか、【一般論として】なんて言葉をよく使いがちだと思うのですが、それはあくまでも自分の考える【常識】【普通】【一般】であって、他人のそれとはどこまで符合しているのかが分かりません。
屁理屈にも聞こえかねませんが、みんなが100%共通に認識している【常識】というのは世の中にはどれだけあるのだろうか? なんて疑念も感じたりしている有様なのです。
はるか昔のガリレオ・ガリレイの時代、世の常識は地球が中心でした。いわゆる『天動説』です。それが今では完全に覆って『地動説』が主流になっているのです。時代の発展と共に常識すら変化してくのです。2022年現在の常識が2222年の常識である保証もなく、同じように今日の常識が明日の常識とも限りません。
私たちが手にしているスマートフォンも2007年に発売されるまで、スマホが常識にまでなる時代の変化は、アップル関係者以外誰も予想していませんでした。
私たちは自分の常識を疑い、世間の常識を疑い、再確認していくことが求められている時代に生きているのかもしれません。
それでも、どんなに時代が変わっても、「自分の常識は他人の常識ではない」と言うことが唯一の【常識】なるのかもしれません。
個人の活性化を組織の活性化に繋げます。