PDCAサイクルとOODAループはそもそも違うものですよ! #キャリア的視点 619

こんにちは(^^) キャリアコンサルタントのひだです。今日のテーマは「フレームワーク」です。

世には様々なフレームワークがありますが、その中でも有名なのが「PDCAサイクル」と「OODAループ(ウーダループ)」だと思うんです。日本ではPDCAサイクルが有名ですが、欧米ではOODAループが主流です。
ですが私の考えは少し違っていまして…

さぁそれでは、日常に潜むキャリアの種を感じていきましょう。読了時間は3~5分です。

とあるホームページを観ていると、この様な広告が出てくることがあります。

「PDCAに変わるOODA」と謳っていますが、私的には違和感の塊でした。その理由を考察していきましょう。

PDCAサイクル

まず日本で流行ってるPDCAサイクルです。これはトヨタやソフトバンクなどの大企業が使用しているという事でも有名になりました。

様々な書籍も販売されて、もう何があってもPDCAPDCA、とにかく何でもかんでもPDCAを回しておけ、何かよくわかんないけどPDCAって言っておけば大丈夫的な流行ぶりだったように思います。
現在のSDGsがちょうどそんな印象も受けますね(毒)^^;

今更ですが改めてPDCAサイクルを説明するなら、今現状の課題をいかに改善するかを、

  • Plan … 考える(計画する)
  • Do … 行動(計画に沿って実行する)
  • Check … 確認(結果がいかに目標とずれているのかを調べる)
  • Action … 改善(修正を加え、次の計画に備える)

これがPDCAサイクルです。

何年か前に「PDCAの最初の『計画する』なんてまどろっこしい! まずは行動だろ、DCAPだ!」なんて言っている人も良く耳にしましたが、残念ながらその方々は根本的なところをよくわかっていないようです。

PDCAサイクルの本質はPDCAひとつひとつの説明ではなく、その直前の『現状の課題をいかに改善するか』です。
そうなんです。PDCAサイクルは『改善』の為のフレームワークなんです。

OODAループ

対してOODAループとはどんなものなんでしょうか。
某軍隊のジョン・ボイド大佐により提唱・命名されたフレームワークです。

下手をすれば、自分だけではなく隊の全員の命を危険にさらすことになる戦場で、何かの行動を起こすために使用されていたものをビジネスの世界に持ち込んだものがこれです。

  • Observe … 観察する(様々な視点から情報を集める)
  • Orient … 選択肢を作る(状況に適応する)
    ※ジョン・ボイド大佐はこれを『BigO』と呼び、最も大切なパートだと言っていたそうです。
  • Decide … 決定する(選択肢をもとに行動計画を立てる)
  • Act … 行動する(実際に行動を起こす)行動の結果に関しては、次のObserveで観察して次のループにつなげる。

これがOODAループです。

OODAループは何か物事を始める際に使われるフレームワークです。いうなれば最初のObserbなんかはマーケティングそのものですね。

要はしっかり情報を集めて考えて、たくさん要した選択肢の中で(目的に対して)最も適切な選択肢を選び、行動する。目標達成のフレームワークです。とても戦略的な考え方です。また多少の強引さを我慢すれば、OODAループは「改善」の場にも役に立ちそうです。

だからこそネットなどを観ていると『PDCAサイクルはもう古い』『これからはOODAループです』なんて言葉が躍っているのかもしれません。

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私はこの

という文言に違和感を感じています。

要は『目的』『用途』が異なっているのだから『代わる』必要なんてなくない? 状況に合わせて使い分けていくのが正解なんじゃないの? です。

私、こだわりすぎですかね?

個人の活性化を組織の活性化に繋げます。

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