会社経営で大切な物 #キャリア的視点 616
こんにちは(^^) キャリアコンサルタントのひだです。今日のテーマは「存続理由」です。
私達は様々な形で働いています。多くの人はサラリーマンとして企業で働き、その企業を経営する人もいます。私の様にフリーランスとして個人で事業を起こし、仕事を創り出していくものもいます。
仕事をするという目的の内には「存続をする」という事も含まれています。それは何故でしょうか?
さぁそれでは、日常に潜むキャリアの種を感じていきましょう。読了時間は3~5分です。
①ヒト
企業を経営する上で最も大切だと思われるものは何でしょうか?
これはもちろん人それぞれで考え方は異なる訳ですが、私の考えを申し上げると、それは
「事業を継続すること」
かと思っています。その企業自体が「存続」し続けること、です。
会社として運営する中で、欠かせない経営資源としては「人・物・金・情報・時間」などといわれていますが、その中でも特に「人」が最も貴重な資源であると思うのです。人が他の4つを扱って売り上げに変えていくのですから。
そしてその「人」達には生活があります。時期が来れば結婚して子供が生まれて家族が出来ます。それらの一面も含めて人は経済的な安定を求めてきます。毎月本人が思う必要最低限度の給与を安定して欲しいという欲求がそこにはあります。
これは私がよく使う『マズローの欲求5段階説』で言うところの「安全の欲求」に近いものがありますので、どんな人でも感じるものでしょう。
企業内部で働いている人がいる以上、その人の生活するだけの資金を給与として払い続ける必要があるのが企業・組織です。働く人が安心して、安定して働くことを保証する、その為に売り上げを上げ続ける必要があるのです。
②社会
そしてもうひとつ。こちらも忘れてはいけません。
現在の会社の関係各社の存在です。
もしあなたの経営する企業が倒産してしまったと仮定した場合、先述の従業員の他には誰がどの様な影響を受けるのでしょうか。
まずあなたの会社に原材料などを納入してくれている下請け企業が打撃を受けます。そしてそれは1社だけではなく、複数~何十社もの下請け企業が影響を受けることになります。売り上げの100%をあなたの企業に頼ってしまっている場合は最悪共倒れになってしまう事もあるでしょう。
下請けが影響を受けるだけではありません。元受けも影響を受けます。最もこちらは「代わりの業者を探さなくてはならない」といった程度なのかもしれませんが。
そして実は気付かれにくいのですが、エンドユーザーである消費者も影響を受けるかもしれません。あなたの会社が提供している商品・サービスのファンであればなおの事です。
お気づきだと思うのですが、結局は【人】なんです。下請け企業にも当然従業員がいます。そしてその家族がいます。あなたの会社が倒産するという事は、自社の従業員とその家族の他にも、見えない、気付きにくい被影響者が隠れているのですね。
私は現在「研修講師」などもやっていて、2022年度も多くの人に学びの機会を提供し続けていきます。その先には組織風土を改革して【不本意な退職】を決断せざるを得ない方々を減らしていくためのサービスを構築していきます。その為にも私自身、事業をたたむわけにもいかないのが実際です。
直接的には従業員の生活を守るために、間接的には関係各社(ステークホルダー)やファンの安心の為に、私達は仕事を続けます。安定して安心してもらうためにも存続をし続けるのです。
個人の活性化を組織の活性化に繋げます。