ジェンダー・バイアス #キャリア的視点 614
こんにちは(^^) キャリアコンサルタントのひだです。今日のテーマは「ジェンダー・バイアス」です。
バイアスというのは「考え方の癖」の様なものだと捉えるとわかり易いのではないでしょうか。
そしてジェンダーとは「性別」。男性・女性・トランスジェンダー。世の中にはたくさんいらっしゃいますが、その性別に対するバイアスに関して考えてみましょう。
さぁそれでは、日常に潜むキャリアの種を感じていきましょう。読了時間は3~5分です。
あなたにもあるジェンダー・バイアス
「男なんだから、もっとしっかりしなさい!」
「女性なんだから、もっとおしとやかに!」
これ両方ともジェンダー・バイアスです。「男なんだから」「女なんだから」と「○○であるべき~」的な発言は、こんにちは個人の尊厳を損なうものとして忌避されていいます。
2/15の「しゅふふ☆キャリア」のTwitterのスペースで話したことですが、男の子は『黒』または『青』、女の子は『赤』または『ピンク』というのも、今やジェンダー・バイアスの一例です。※トイレなどのピクトグラムでは「一目でわかり易くするために、利用している一面があると思います。
男性だって甘いものは食べたいし、女性だってトラックも運転するんです。
告白は男性からするモノですか? 女性からは「バレンタインデー」にしか告白してはいけないの?
業種にもよりますが、ほとんどの会社で女性の管理職者が少ないのは周知の通りです。これは何故なのでしょうか?
【業界別 女性管理職の平均割合】
IN SOURCE
1位 小売 15.5%(前年12.8%)
2位 不動産 15.3%(同12.2%)
3位 金融 12.7%(同11.5%)
4位 サービス 12.0%(同11.2%)
5位 農・林・水産 9.7%(同8.2%)
6位 卸売 9.4%(同8.0%)
7位 製造 6.9%(同6.3%)
8位 建設 6.1%(同5.4%)
9位 運輸・倉庫 5.7%(同4.3%)
女性は産休・育休で仕事に関わっている期間が短くなるから、その分男性に引き離されてしまうのでしょうか?
「女性は判断力がない」「チームを率いる力が弱い」なんて話を聴いた事もあります。とんでもないジェンダー・バイアスの極みの様な言葉です。
「判断力がない」のではなく、目上のあなたを立てているだけです。
「チームを率いるのではなく、チームの和を優先しているのです。
私自身は、女性こそ管理職にふさわしいと思っています。特に育児を経験した主婦は最強だと考えています。育児は「他人との関わり方」、旦那教育は「仕事をしない部下育成」、家事・調理は「マルチタスクスキルアップ」にとそれぞれが繋がっていきます。
女性だから、なんてジェンダー・バイアスに捉われていると、足元をすくわれますよ!
バイアスからの解放
世の中はもっともっと自由で良いはずです。
実際ジェンダー・バイアスに限る必要はありませんが、私達はあらゆるバイアスから解放されたっていい。あなたのバイアスは、あなたとあなたの周りの誰かを縛り付ける見えない鎖になっていませんか?
先述の女性管理職の話も同じです。せっかくの優秀な従業員を飼い殺しにしていませんか? いつまで成果主義で「営業成績」「会社への貢献度」で昇級をさせているのでしょうか?
能力主義で「実務」に対する求められる能力をもって採用するべきなのではないでしょうか?
それが自分のバイアスに気付くことなく、男性だから「力仕事」とか、女性だから「事務職」とか決めていませんか?
もちろんこれは組織側の問題だけではありません。私達個人個人にも同じことが言えます。
「私はどうせ会社に入っても、結婚して、子供を産んで、会社から離れてしまうのでキャリアなんて関係ありません」
なんて商業化の女子生徒が言っていました。
これもある意味でジェンダー・バイアスになってしまっているような気がしてしまうのです。
世の中はもっと自由で良いはずです。
あなたももっともっと自由であるべきです。
自分の中の「考え方の癖」を意識して外していきましょう!
個人の活性化を組織の活性化に繋げます。