実際「みなし残業制度」ってどうなんだろうか? #キャリア的視点 612

こんにちは(^^) キャリアコンサルタントのひだです。今日のテーマは「給与」です。

みなさんは月々の給与明細をどんな気持ちで見ていますか? 毎回同じ額の明細書を見てワクワクしますか?
正直私は全くワクワクなんてしませんでした。計算が間違っていない事を確認する程度で、本音は「見たい」と感じることすらなかった気持ちを覚えています。
経営者の皆さん、本当にこれで良いの?

さぁそれでは、日常に潜むキャリアの種を感じていきましょう。読了時間は3~5分です。

みなし残業制度はアリなのか?

私の経験からの話なのですが、あるころから「みなし残業」というのが給与制度としてはやりだしました。月の給与の中で、
「○○時間は時間外労働を行ったものとして、最初から給与に着けておきます」
というものです。私自身転職の際の説明で始めて聞いた時は、「なんて良い制度だ!」と思ったものです。

転職者とは都合が良いもので、1日の就業時間を「8時間」と言われれば、時間外労働の可能性なんて考えなくなってしまいます。(私だけですか?)
だから「残業もしないのに残業したことにしてくれるなんて!」と感じていた訳です。

しかし実態は… 上手い事で来ている訳です。毎月きっちり20~30時間程度の時間外労働があるんです。

そうなると残念ながら、現実を知って考え方が変わります。毎日疲れながらもどんなに時間外を「責任感」でこなしても『給与に反映されない!』という不満に変わっていくのですね。

毎日、毎日残業して、1日8時間労働どころか10時間とか頑張っても給与は同じ。8時間の日も10時間の日も手に入る給与の額は変わらない。だったら産業なんてしたくもないのにやらされて、冗談じゃない! やらない方がましだ!
残業している自分と、残業していないあいつの給与額が同じだなんて納得できない!

頑張って頑張って、納期に遅れない為に必死に働いて、家族にも心配をかけても同じ金額。
既定の○○時間を越えてやっと数千円の時間外労働に対する対価。
『やっていられるか!』

全ての従業員がこんな考え方をしている訳でもないのでしょうが、少なくとも当時の私はそう感じていましたし、今でも振り返れば同じように感じることでしょう。

みなし残業制度というのは「給与計算の手間を省く」などの目的があるのかもしれませんが、全くもって従業員の為の施策ではなく、従業員の不満の温床になってしまっていませんか?

理想と現実のギャップ

私はこの制度に関しては完全に否定派なのでそちらの偏った意見しか述べられません。

みなし残業制度を導入している多くの企業が、例えば『基本給160,000円 + みなし産業手当30,000円 + その他手当(役職手当など)?0,000円~』の様な形で基本給が非常に低く、各種手当で取り繕って手取り額を調整している様に思います。

これも転職者にとっては「騙された!(正確には転職者の思い込み)」となる一因です。基本給が安いという事は、『年間賞与は給与の3ヶ月分』といわれた時に10万単位の差が出るのです。
つまりは転職者はみなし残業制度などの額まで含めて計算してしまっている訳です。そして本来貰う予定だった額と、現実に支給される額とのギャップに不満を感じるのです。

不満を感じているのは転職者だけではありません。何度も給与やボーナスの支給を行けた従業員もまた、毎月毎に不満を抱えているものです。不満を感じていないとすれば、新卒採用として入った『その制度でしか給与をもらった経験のない世代』と経営者くらいではないでしょうか。

どうにも私には「みなし残業制度」に従業員にとってのポジティブな面が見えてこないので、話の帰着点がみえないまま今回はこの辺りで終了にしますが、まじめな話、この制度なんとかしませんか?

真に会社の売上を上げたいと思うのであれば、人件費を【費用・経費】として扱うのではなく【投資】として扱うべきです。現実に働いた分を正当評価されていないと感じさせる要素は早急に取り払いましょう。

従業員が満足して働ける環境ではないから仕事に真摯に向き合えない。これは自明の理です。だから会社を辞めていく。
そうすれば離職率は下がることなく、新規採用も来ない。悪循環の最初の一手を断ち切りましょう。

真に会社を変えていきたいなら、経営者が自ら変わっていきましょう。

個人の活性化を組織の活性化に繋げます。

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