誰かの為に『私』ができること #キャリア的視点 604
こんにちは(^^) キャリアコンサルタントのひだです。今日のテーマは「支援」です。
[ 支援 ](苦境にある人・団体に)力を添えて助けること。辞書を確認するとこのように書かれています。
私はもっともっと広い意味で捉えているのですが、今回はこれらを少し考察してみましょう。
さぁそれでは、日常に潜むキャリアの種を感じていきましょう。読了時間は3~5分です。
私達の身の周りの支援
「支援」と聞くと皆さんはどのような事を想像するでしょうか? ハローワークにいらっしゃる求職者の皆さんや、学生、高齢者、ハンディキャッパーといった、いわゆる『社会的に困っている人』に対するものだと思っていませんか?
とんでもありません。
社会の多くの方、例えば私もあなたも何らかの支援を受けながら生活をしているものです。
その多くは各個人の専門領域外の事も多いのですが、たぶん一番わかり易いのが市役所などの業務がそれでしょう。税金の納付義務に対する金額の確定や振込先の指示など、あれが無かったら私達は毎年の自身の所得から納税額を算出し…等の何とも面倒な作業をしなくてはならなくなってしまいます。
また各市町村が行っている「生涯学習」などもそのひとつでしょう。私も何度か講師として登壇させていただいていますが、学習というのは社会に出るとなかなかその機会を得ようとしません。意欲のある一部の人ばかりが学ぶことになっているのは少々残念ですが…
実際、社会人になるとどこで、何を学んで良いものかがわからなくなるんです。私も40歳までは全然そういった場所で学ぶこと自体が無かったのです。というのも学生時代は、教育は「与えられるもの」でしたから。
自分から学びたいと思った時にその機会をその目に触れれるようにするという、それも支援のひとつだと私は思うのです。
私たちキャリアコンサルタントも支援職です。主に職業生涯における支援になる場合が多いのですが、『キャリアのかかりつけ医』とでも捉えて頂ければわかり易いのかと思う次第です。
第6の欲求
私がよくブログにも書く理論のひとつに「マズローの欲求5段階説」があります。
人は自分の心の中に様々な欲求を抱えています。
- 生理的欲求 … 生命活動を維持するために必要な欲求。食欲・睡眠欲・性欲を始めとして「生きたい」と思うこと。
- 安全欲求 … 身体の安全を求める欲求。獣に襲われずに寝れる場所を求めることもこれにあたる。
- 社会的欲求 … 社会の中で何らかの社会的集団に所属して心の安心を求める欲求。話し相手を求めることも含まれます。
- 承認欲求 … 社会的に認められたいという欲求。SNSで「いいね」を求めるのもこれに含まれます。
- 自己実現欲求 … 勉強やスキルを身に着けてよりできることを増やしたいという欲求。
- 自己超越欲求 … 上の図にはありませんがマズローが後年付け加えたものです。社会をよりよくしたい、といった欲求です。別名「他者貢献欲求」です。
参照:STUDY HACKER
近年、新卒の就職活動で多くの方が求めているものが、「他人の役に立ちたい」という気持ちです。実際に「他人の役に立っている」と実感できることが【やりがい】に繋がり、仕事そのものが自分の欲求を満たすことに繋がり、仕事に夢中になりやすいことは既に認知されている事実です。
例えばメーカーの作業でも、その商品が「誰かの生活を潤している」といったように感じることで、やる気に繋がることもあります。
人に対して支援を行うという仕事は、その自覚を持つことで、それそのものがやりがいになるんですね。
個人の活性化を組織の活性化に繋げます。