テレビ番組に関わるキャリアいろいろ #キャリア的視点 580
こんにちは(^^) キャリアコンサルタントのひだです。今日のテーマは「アニメ番組」です。
実際は私が「アニメが好き!」というだけの話で、他の全ての番組が同様です。
今回はアニメ番組に関わる仕事を通して、そのキャリアの色々を見つめていきましょう。例えば子供向けアニメにしてもいかにたくさんの大人たちがその生活を掛けてキャリアを築いているのです。
さぁそれでは、日常に潜むキャリアの種を感じていきましょう。読了時間は4~6分です。
アニメと言えばまずは声優さんでしょ
私たちが普段からよく観るテレビ番組を改めて考えてみましょう。
私の場合、アニメが好き! というのは公開して久しいのでアニメ番組を中心に考えてみたいと思います。(ついてきてくださいね^^;)
ひとえにアニメと言っても本当に様々な仕事がそこにはあります。最も表に出てくるのはやはり「声優さん」なのだと思います。私自身が高校卒業時に声優を目指して上京しています。私の当時は声優を職業にしようという人はまだまだ非常に少なかったと思います。自慢ですが同じ専門学校の同期に「雪乃五月(よくグループで遊んでいました)」がいます。彼女がデビューしてからは一回しか会っていませんが^^;
声優という職業は今の小学生・中学生の中ではとても人気の職業ですね。デビューからベテランと呼ばれるまで何十年も第一線で活躍しますね。特に(声優に限りませんが)表に出る人たちは「若い」! いつまでも心が若い! 常に新しいものを敏感に取り入れて、感性を磨き続けている様に思います。
声優界の超ベテラン、もうレジェンドと呼ばれる「野沢雅子」さんは2022年1月現在で85歳とのことです。100歳まで現役を謳っていらっしゃいます。85歳で「オッス、オラ、悟空!」ってあの声の張りは最高です!
個人的には声優さんの話だけで1本書けてしまいますが、ここは我慢して他の仕事にも焦点を当ててみましょう^^;
アニメの中のキャリア
次に注目されるのは、多くの場合は監督が注目されるのではないでしょうか。宮崎駿氏、富野由悠季氏、庵野秀明氏、新海誠氏あたりがとても有名だと思います。
アニメ作品は監督の作品になります。本来一番偉いのはお金を用意してくるプロデューサーがもっとも偉いのですが、やはり作品は監督のモノなんですよね。声優さんと並んで「あの人の作品だから観たい」という購買意欲に繋がる存在なんです。
同じジブリ映画でも様々な監督の作品がありますが、「その中でも宮崎駿監督だから!」と言われる方も少なくありませんね。テレビなどで番宣する時には監督名と主役クラスの声優さんの名前は必ず出てきます。
個人的な好みで次にはキャラクターデザインをみてしまいます。メカニカルデザインもこの場合同じレベルで考えてしまいます。やはり作品の顔です。後に書く原画・動画を描くために細部にこだわった設計がされています。
そしてそのデザインされたキャラクター、メカニックを活かすのが動画マンと呼ばれる実際に絵を描く方々です。アニメ制作においては最も人数が多いのではないでしょうか。何せ1秒間に24枚の絵を描くというのですから、その仕事の大変さがうかがえます。
動画マンが成長して原画マンになります。原画マンが描いた最初と最後の絵を繋ぐように描くのが動画マンの仕事ですね。何よりアニメーションである以上『絵』が命なんです! 原画・動画を描く人たちがいるからこそなんです。多くの監督さんが動画マンから始めているとも聞きます^^
他にも絵に関しては美術背景や色指定などももちろん重要な役割です。精神的に不安定なシーンなどではこの背景や色指定が重要な役割をしてきます。
昔と違って今は描かれた絵に対する彩色はコンピューターによって塗られますから色むらなどもなくなっているのでしょうね。
さらに最近はCG(コンピューターグラフィックス)が発達したおかげで、ロボットの戦闘シーンなどに多く取り入れられていますし、ディズニーなどでは全編CGというアニメも多くなってきました。
CGが取り入れられるようになり、人同士の戦闘シーンなどにはスーツアクターもアニメに関わる様になりました。モーションキャプチャーと言われる技術です。
まだまだ書ききれないほどの仕事がアニメーションひとつをとっても関わっています。
30分(CMなどを除けば正味22分程)のテレビ番組を作るのに、実に百人を超える人が携わっているのです。それだけの人がチームとしてひとつの作品を作っているのです。
動画マンから原画マンへ。そして最後には監督へのキャリアアップを果たしながら。
通行人などの一言セリフから、主役まで。ベテランになってもオーディションを受けながら。
ひとつのアニメにも数多くのキャリアが築かれているんですね。
個人の活性化を組織の活性化に繋げます。