家事と育児とキャリアと私 #キャリア的視点 578

こんにちは(^^) キャリアコンサルタントのひだです。今日のテーマは「女性管理職」です。

私達が子供を育てるという機会を得るのは、貴重な経験だと感じるのです。日々の生活の中で子ども達と過ごす時間はとても貴重な時間なのです。それは権利と責任が入り混じった至福の時間だと感じています。
そしてそれは私たちにとって仕事の現場ではどんな影響があるのでしょうか?

さぁそれでは、日常に潜むキャリアの種を感じていきましょう。読了時間は3~5分です。

母親という存在

結論を先に書きますと「子供を育てる」という事は「部下を育てる」とかなり近しい感覚があるのだ、という事です。
その年齢や知能レベルは違うのだという事を差し引いて考えて欲しいのです。

小学校1年生で漢字を習う様に、社会人1年生ではパソコンを習います。当然理解力は新卒の方がはるかに上です。それでも感覚的には似ていると思いませんか?
子育てと従業員教育には共通項が沢山あると思います。その意味で子育て経験のない男性には従業員教育は、実は向いていない人が多いのではないか、と思うのです。

みなさんも知っている某一部上場企業の人事部長の話を伺う機会があった際に彼が言っていました。
「管理職の昇格要件に【キャリアコンサルタント資格取得】を加えたいと思っている」
それほどに現在の管理職は人と関わるスキルに欠けているというのです。

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家庭での関係性を会社での関係性に見立てて当てはめてみて下さい。

  • 父親 … 普段家庭に居ないし、家事・育児にも参加しない:社長(家庭にお金は持ってくる)
  • 母親 … ご飯や掃除などを始め、子ども達の面倒をみている:チームリーダー
  • 子供 … 長男・長女から順に先輩 → 後輩:メンバー

こうして捉えた時、誰がもっとも管理職にふさわしいかわかりますか?

私は「家事」も「育児」も当たり前にこなしてきている女性こそが経営者や管理職として相応しいと思います。

女性管理者のメリット

バブルがはじける前までは、生産すれば売れる時代でした。だから管理職の役割は「ハッパをかける」ことだったのでしょう。部下の管理というのは本当に「会社が決めた目標達成」の為に「何をやらせるか」でした。
昔々の
「運動中は水なんか飲むな! 根性で乗り切れ!」
という指導員と同じ様に根性論のみで部下育成をするのが管理職だった時代でした。

だから子育てという社員教育を知らない男性の方が適任でした。

しかし、時代が移り変わり、人口オーナス期に入った事で労働人口は激減し、女性・高齢者・障がい者といった多様な人材を雇用しないと人数が揃わないのが現状になった現在、根性論ではマネジメントができないと言われています。

今年、1972年に男女雇用機会均等法が施行され50年になります。しかし50年経っても現在の企業における女性管理者の割合は平均7.8%に過ぎません。全くこの50年は何だったのでしょうね。

前章で書いた様に、女性は家庭において既に管理職を経験しているのです。

  • 勉強をしない子供にいかに机に向かわせるか。
  • 家事を手伝わない夫に対する怒りをいかに抑えながら笑顔で対応するか。
  • いつまでもきりがない家事を、いかに効率よく回すか。

家事・育児をこなす女性たちは日常的にこんなことを考えながら生活しているのです。

これを活用しない手はないでしょう!  女性・高齢者・障がい者といった多様な人材を活用するためには、家事・育児経験のない男性管理職では既に力不足です!
これからの企業が成長するカギは女性が握っているのだと思いますよ^^

個人の活性化を組織の活性化に繋げます。

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