人材マッチングシステムの限界 #キャリア的視点 568

こんにちは(^^) キャリアコンサルタントのひだです。今日のテーマは「マッチング」です。

マッチング … 種類の異なったものを組み合わせること。
AとBなど二つの異なるものを、ある共通点を基に組み合わせることをいいます。よく聞くマッチングアプリなども同じことです。今回は職業紹介におけるマッチングの話を考えてみようと思います。

さぁそれでは、日常に潜むキャリアの種を感じていきましょう。読了時間は3~5分です。

履歴書

「履歴書」と「職務経歴書」って書いたことはありますか? 私はもちろんあります。あれって何かと面倒ですよね。履歴書を補う職務経歴書は自分で好きな様に作れるのに対して、本体の履歴書は本当に大変。何が大変かというと…

  • 全部手書き。
  • 趣味とか特技とか関係ある?
  • これまでの職歴を全部書かなきゃいけないなんて!

でもこれって、一般に流布しているデマです。

実は履歴書は手書きである必要はありません。どこの法令にも「手書きじゃないとダメ!」なんてことは書いてありません。
ただし、採用担当者もそんなことを知らない人ばかりです。「誠意」とか「熱意」とか「情熱」とか、眼に見えないものをそこから図ろうとしています(意味が分かりませんが) できる人は手書きで書いておいた方が確立を上げることはできるでしょう。PCスキルを見てもらうのは職務経歴書で、と考えている担当者さんも多いみたいです。

趣味や特技を書きたくないのなら、自分でフォーマットを作ってしまいましょう。担当者さんもそんなところは観ていません。実際私もオリジナルで作った履歴書で採用れています。一般的に使われている履歴書は厚生労働省が出している「厚生労働省履歴書様式例」に沿って作られているだけです。最近はこの様式例から「性別欄」が無くなったため、商品化されている履歴書類からも削除されるようになっています。

職歴も全部書く必要はありません。数ヶ月単位の履歴は書く必要がありません。ただし詐称はNGです。履歴に限らず嘘を書いてきた場合はそれを理由に解雇になっても文句は言えません。特に賞罰は記入しないといけません。

しかも国は履歴書ではなくて「ジョブ・カード」を推奨しているのです。しかし一般認知度はかなり低く、ジョブ・カードを企業に送っても一蹴されてしまう可能性を否定できないのが残念ですね。

偏見の目

その履歴書や職務経歴書、派遣会社などはヒアリングシートを使って紹介できる仕事を見つけていくのですが、マッチングの現場では基本的に職歴のみを頼りにマッチングを行います。

しかもホランドの六角形の様な職業興味に関してのマッチングではなく、ただの「前職(まで)での経験」だけを見ています。

つまりマッチングの世界では営業は営業職のみしか紹介してもらえないことがほとんどです。
「あなたは○○社で10年も営業をされているんですから、次の会社でも営業を続けるべきですよ、もったいない」
と押し付けてきます。営業に疲れたから他の職を探そうという気持ちはなかなか伝わりません。

魚が大好きで「生涯、魚とともにありたい」という方がいました。もともとは商社のサラリーマンですが、転職の際にさまざまな職業があって悩まれていました。そして選んだ職業が「スーパーマーケットの生鮮食料品売り場」での刺身や寿司を作る仕事です。
「魚とともにある」というのが彼のアイデンティティだったのでしょう。そして転職という変化に適応して変幻自在に職業を捉え、楽しそうに仕事に就いていました。

『私』の隣にあるキャリア

このように職業興味領域(上記:ホランドの六角形参照)でのマッチングであれば良いのですが、プログラマーはプログラマーという枠の外からは探してももらえないのです。

理由は簡単です。短期間で辞められたら紹介料を返金しないといけないのですから、少しでも辞められにくい方法を取っている訳です。ハローワークは元々無料ですので、本人の意思を尊重してくれることが多い様です。

人の人生を掛けた転職という機会を、会社の都合を仮面の奥にひた隠しにして操作しようとする企業が多いために、マッチングという世界は限界点を迎えていると考えています。

ではそれに対抗するにはどうしたら良いのでしょうか。方法は2つ。

紹介会社に対して確固たる意志で臨む。
 それで「無理です」と言ってくる会社は早々に切り替えていきましょう。時間とパワーが要りますが、対応できる会社もたくさんあるでしょう。

②普段から異業種交流会などに参加しておき、社会関係資本を構築する。
 いわゆるスカウトです。しかしスカウトと言っても待つ必要はありません。こちらからアプローチを掛けるのも正しい手段です。その為にだけである必要はありませんが、社会関係資本はこのような場でもありがたい存在なのです。

転職などで仕事を探すとき、どうしてもマッチングの現場には関わることにはなります。その際に自分の求める職を探すためにはとことん探しぬく覚悟が必要になります。自分の将来がかかっているのですから、それもアリなのだと思います。

個人の活性化を組織の活性化に繋げます。

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