進路の選び方 #キャリア的視点 547

こんにちは(^^) キャリアコンサルタントのひだです。今日のテーマは「進路」です。

学生さんたちの悩みには恋愛とかお金の問題とかいろいろとあるのでしょうが、その一つに進路というものもありますね。私は高校生・大学生の恋愛や経済的な話しには私は乗れませんが進路の事なら相談に乗れます。
という訳で、今日は進路に関してどの様に選んだらよいか、を書いていこうと思います。

さぁそれでは、日常に潜むキャリアの種を感じていきましょう。読了時間は3~5分です。

マッチング

まず初めにはっきりと書きましょう。学生さんと社会人とでは仕事の見つけ方・選び方は異なります。更に学生さんの中でもアルバイト経験の有無でもまた変わります。
簡単に言ってしまえば、キーワードは「経験」による違いです。

先に社会人が転職などで仕事を探す際の話をします。
社会人は少なからず『仕事』の経験がある訳です。人が仕事を探すときに考えることは「やりたい(Wish)」と「できる(Can)」なのですが、結論を言えば社会人は「できる」を優先する傾向が強い様です。理由は人それぞれですが、今できることを利用するというのは正道であると同時に、新しい事を「覚えなくても済む」という消極的な理由から考える人が多いのも事実です。

対して企業サイドも自社での教育をできる限り抑えたい事情により、求めている人材には企業の「期待(Must)」に応えるだけの知識・スキルを持った人を探します。つまり「できる(Can)」です。

ここに個人の「できる」x企業の「できる」のマッチングが完成して、転職に繋がります。この流れが間違っているとは思いませんが、一般的なお見合い結婚とは異なり、転職の場合はほとんど時間を取らずに契約に結び付く為、数ヶ月~数年で別れる羽目になるケースも散見します。

条件だけでマッチングをすると「やりたい(Wish)」というモチベーションの源泉が足りない場合が往々にして起こり得るんです。もちろんそれは人間関係がもっとも大きなファクターになり得ますが。つまり先ほどは「できる」x「やいたい」のマトリクスを出していますが、実際はこうでなくていけません。

つまりマッチングでしっかりと考えないといけないのは②ではなく①なんです。②を中心に探しつつ本人がやりたいと思える仕事かどうか。ここも忘れてはいけない大切な要素です。

内的な変化

学生の場合はこの中でも「できる(Can)」が極端に少ないんです。アルバイト経験があってもその内容により大きく異なります。お金を稼ぐための一時的なヤドリギであった場合、なかなかこの先何十年を過ごすための「職業」としての経験ではない事の方が多いのだと思います。

だから学生さんの場合、多くは「やりたい(Wish)」がメインになります。高校や大学で興味を持ったことの延長にその企業での仕事があるかどうか。

対して企業側も学生に対しては「期待」は込めますが、そこは(Must )ではありません。なにせ学生さんは「何が向いているか」「何が出来るか」すら未知数なのですから。応募してくる学生の学生時代の経験から期待はしても、うちの会社のあの部署に合うかどうかなんてわかり様がないんです。だから可能性を感じた部署に実験的に入れることが多い様ですね。

なので学生さん本人にとっての「やりたい(Wish)」x「できる(Can)」である③を中心に考えてみましょう。ファーストキャリアは思う以上にこの先の職業人生に多大な影響を及ぼします。慎重に、大胆に行きましょう!

チクセントミハイ:フロー理論

この図はチクセントミハイのフロー理論を表した図です。スキルとは「できる」、チャレンジは「やりたい」と置き換えてみることが可能な訳ですが、先の図の③はまさにこの「フロー」であって、社会人になった時に会社からの「期待(Must)」が合致した場合に大成しやすいのです。

学校教育におけるキャリア教育の中で「夢を描こう」「将来何に成りたいか」などという話がよく聞かれますが、その「夢」を早く見つけることができた子ほど早く行動を起こせるようになります。その夢がここまで書いてきた「やりたい(Wish)」に繋がるものである以上、早く見つけることができた人ほど将来を有利に展開しやすい。だからこそ、学校で「夢を描きなさい」と言われるのです。それが「生きる力」ひいては「活きる力」になるからです。

文部科学省:学習指導要領

余り「夢」「夢」といっているとこれは「夢ハラスメント」にも繋がってしまいますが、それでもやっぱり早いに越した事はないんです。

自分が本当にやりたい事は何か。これを追求していくことで心理的成功に繋がるもの。これが夢です。

夢を見つけましょう。難しい話なのでしょうが、なによりこれが一番です。学校の勉強ばかりではなく様々な経験を積み、様々な事を考えてください。進路を決める起点は「やりたい(Wish)」です。

あなたがやりたい事って何ですか?

個人の活性化を組織の活性化に繋げます。

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