漫画家というキャリアを勝手に考える #キャリア的視点 542

こんにちは(^^) キャリアコンサルタントのひだです。今日のテーマは「漫画家」です。

私もマンガ大好きなおじさんです。小学校1年生の時に従兄の持っていた「Dr.スランプ」にハマり、人生を狂わせた一人です^^; 思い起こせば私のキャリアはそこから始まっていたのかもしれません。
Jリーグ開幕時代の多くの選手が「キャプテン翼」を読んでサッカーにハマったように、漫画にはキャリアを変えるだけの力がある様です。

今日はそんな漫画を創り出す漫画家に焦点を当てて、日常に潜むキャリアの種を感じていきましょう。読了時間は3~5分です。

長期連載の漫画家のキャリア

私自身が漫画を読むのが好きなので、漫画の話題にはなかなかに敏感な方だと思っています。先日も車でラジオを聴いていたら「名探偵コナン」の話をやっていたので聴いていたのです。2021年10月の100巻発売に関してでした。
その1ヶ月前にはワンピースも100巻を越えて、大台に乗る長期連載が目立つようになってきた感があります。

改めて考えてみると、『こちら葛飾区亀有公園前派出所(通称:こち亀)』が100巻を越えたのは1996年(平成8年)の11月のことです。連載開始から40年、一度も休載することなく走り続け、2016年(平成16年)に長期連載版最終巻である200巻で幕を閉じました。1977年(昭和52年)の第1巻発売から実に39年(コミックスの発売日で起算しています)の長い間、私たちに笑いを提供してくださっていました。
現在も不定期連載中で、先日201巻が発売になりましたね^^;

だいたい1年間の連載で5~6巻(ギャグ漫画とストーリー漫画では1話のページ数が異なるようです)だと換算すると、17年~20年といったところでしょうか。ひとつの漫画を20年と描き続けるって本当にすごい事なんだと思います。まさに人生そのもの。
人気を維持するためにも、ストーリーやキャラクターを魅力のあるものにし続ける努力ってすさまじいと思うんです。

そんな漫画を描き続ける漫画家のキャリアってどんなものなのでしょうか?

デビュー前は先輩漫画家のアシスタントとして作画の手伝いをしながら、勉強を重ねると聞いています。そしてデビューしたらしばらくは担当編集者さんと打合せながら、それこそガムシャラに書き続ける日々を送ります。連載が何年にも続くとアニメ化されたりモチベーションが上がるイベントも起こります。逆にいつ連載終了にするかを迷いながらの日々でもあるのかもしれません。

その間にも漫画家としてではなく社会人としての変化もあります。結婚したり子供が生まれたりといったイベントも起こります。

そして100巻ともなると、どんな心境なのでしょうか?

分業制という新しい在り方

ここまで敢えて触れてきていなかったのですが、実は単一漫画シリーズとして2021年7月にギネス世界一に認定されたのは、前出の「こち亀」ではなく、先日お亡くなりになった「さいとう・たかを」氏の『ゴルゴ13』です。202巻での世界記録です。
氏が確立された分業制によって、氏の死後もゴルゴ13は続きます。この世界記録が「単一漫画シリーズ」として認定されているのであれば、原作者の死後に続いても記録は伸び続けるのでしょうか?

さいとう・たかを氏のゴルゴ13は分業制で有名です。チームで漫画を描きます。ストーリーを考える担当、作画をする担当。作画の中でもキャラクター・メカ・小道具・背景などに分かれているとも聞きました。他の漫画家が節税対策で会社を興している中、ゴルゴチームは分業制の為に会社を設立しているというのです。

もう何年も前から、さいとう先生が漫画を描く上での分業制の有用性に関して訴え、自分のチームでテストをしてきたという話は聞きました。その上で実際にさいとう先生がお亡くなりになっても、ゴルゴ13は続きます。これがある意味で会社としての在り様なのかも知れないと感じるものがあります。

不吉な想像で申し訳なのいのですが、連載途中でその漫画家さんが怪我や病気で書けなくなったり、最悪事故などで無くなってしまうことがあってもマンガ連載が続けば、そこで働くスタッフさんのキャリアの転機はいきなりではなくなります。徐々に収束させていくことで、転機を乗り越えやすくなるのではないでしょうか。

漫画の制作現場の新しい流れになったら面白いですよね。(「バクマン。」でも七瀬というキャラクターがやって、自滅していましたが…)

個人の活性化を組織の活性化に繋げます。

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