リーダーがなすべきこと
キャリア的視点475
こんにちは(^^) キャリアコンサルタントのひだです。今日のテーマは「リーダー」です。
皆さんの会社にも必ずいるリーダー(上司)という役割を持った方々の話です。以前からリーダーというものの在り方が問われていました。それがコロナという異例の事態において加速化していると感じます。これからの時代、リーダーとはどうあるべきか、を今回は考えてみようと思います。
さぁそれでは、日常に潜むキャリアの種を感じていきましょう。読了時間は3~5分です。
リーダーとは?
リーダーとはそもそも何なのでしょう。
英語で書けば「leader」です。つまり「lead=先頭を行くもの」といった事が語源なのだと推測されますね。あらゆる組織において、目的を設定し、目標に向かって先頭を行く者、という意味合いですね。言い方を変えれば「牽引者」です。
「俺の背中をみろ」
「私についてくれば成長できる」
「私のやり方を真似ていれば成績があがるよ」
的に営業等成績を上げる結果を元に評価が決まる部署などでは非常に多そうです。
実際に「リーダー研修」「監督者研修」「指導者研修」に登壇すると、多くの方が(営業以外でも)この牽引者的リーダーだったりします。これはもちろん、彼らが若手の時代に学んだリーダーがそのタイプだった、という理由もあります。
しかし近年では別のタイプのリーダー像が人気であることをご存じでしょうか?
これは私の推測ですが、1986年に施行された「男女雇用機会均等法」により、女性の社会進出が国をあげて始まりました。2015年に施行された「女性活躍推進法」により、女性管理職も徐々にではありますが増えてきました。
そして増えた女性管理職の、メンバー(部下)に対する関わり方によって新しいリーダー像が誕生したのです。いわゆる支援型(サーヴァント)リーダーです。
安心安全の場づくり
女性管理職の関わり方はこれまでの牽引型リーダーと比べて柔らかい関わり方なのだと思います。「黙って俺についてこい」的な関わりでは『付いていけなくて』脱落者が出ていたのですが、サーヴァントリーダーはその脱落しそうな従業員にも寄り添い支援し、100%ではないもののほとんどを脱落させません。
慈愛とまで言うと言い過ぎなのかも知れませんが、サーヴァントリーダーは従業員一人ひとりと向き合い、ます。
そしてそのためにも「安心安全の場づくり」を行うのです。良識の範囲内であればネガティブな事も何を言っても許される的な雰囲気を作り出すのです。それが従業員の心理的安全性を生み出し、自由にリラックスして仕事に臨むことができるようになるのです。
そこでは「仕事だから仕方がない」などと言ったネガティブシンキングを押し付けられる事もなく、逆に様々なアイデアや企画が飛び交うことに繋がり、組織は活性化していくことに繋がります。
牽引型リーダーの元では成果を出さなくては「居場所がなくなってしまう」のに対し、支援型リーダーの元では成果が出ない分は「自分にしうる別の形で活躍することができる」のです。
これがこれからの時代のリーダー像です。そして業績アップの為には「安心安全の場作り」こそがリーダーが行うべき施策ともいえるのです。
働く従業員がいるからこそ、会社組織は組織足り得ているのです。そこではメンバー(従業員)こそが主役であり、リーダーは芸能人のマネージャーの様に、スポーツチームのマネージャーの様に、メンバーの働きやすい環境を作っていきましょう。
牽引型でも支援型でも実はどちらでも構いません。メンバーの「働きやすい環境作り」こそ、リーダーが真っ先に為すべきことなのではないでしょうか。
個人の活性化を組織の活性化に繋げます。