特性要因図で改善を

キャリア的視点468

こんにちは(^^) キャリアコンサルタントのひだです。今日のテーマは「特性要因図」です。

特性要因図とはまた、なかなか聞きなれない言葉が出てきました。しかしこれは製造業などではよく知られるツールの一つなんです。そして日常の中でも課題解決に使えるツールでもあるのでその観点でご紹介させていただきますね^^

さぁそれでは、日常に潜むキャリアの種を感じていきましょう。読了時間は3~5分です。

特性要因図

そもそも特性要因図というものは、業務改善に使われるツールの一つです。品質改善としても有名なQC(Quality Control)に使用する「7つ道具」のひとつにも数えられています。別名「フィッシュボーン(魚の骨)図」です。

業務改善といえば「PDCAサイクル」ですが、この特性要因図というのは改善テーマを考えるためのツールですから、「P」に該当します。

目の前にある課題の一つを選択し、そのテーマに対し「人(man)」「道具(machine)」「材料(material)」「方法(method)」という4つの視点(4つの頭文字をとって「4M」と呼びます)から要因を考えていくものです。

図のように4Mのそれぞれから課題に向けて様々な要因が影響しあっているのがわかると思います。

細かい説明は省きますが、これは職場・家庭などにおけるチーム、または個人の課題解決における原因のいくつかを洗い出すのに使えるツールなのです。

使い方と得られるもの

特性要因図は複数人で行うと良いものです。多くの人の視点から課題に対する要因を考えていくのです。自分個人の課題の要因解析の時は他人にあれこれ言われるのは信頼関係がないと不快感を伴いますのでご注意ください。

例えば「ヒト」いう視点から考えた時に、テーマとなる課題に対して何がどう影響しているのかを書き出します。いくつも書き出しますし、更に枝葉をつけて深掘りもしていきます。正に「大分類・中分類・小分類・詳細」を図で表している、といった感覚ですね。

例えばチームに何らかの課題が見つかった時、この特性要因図を使えばその課題の要因(先の図の赤丸で囲まれた部分)がある程度絞り込むことができます。赤丸が要因決定というものではありませんが、これで比較的焦点を当てることもできるというものです。

QCではここから各種数値データを基にして様々な分析・解析を始めていくのですが、キャリア的観点から考えるときは、ここで赤丸に焦点を当て、ひとつひとつを確認していきます。チームの場合は話し合いでコンセンサス(合意形成)を取り、解決に向けての行動を始めます。
ただしここで注意点があります。10名程度のチームなら「多数決」は絶対にしないようにしましょう。否決された少数派のメンバーの不満につながり、別の問題が発生してしまう火種を残すことになります。私は多数決を「数の暴力」と呼んでいます^^; 大人数になると確かに困難になってきますから、その場合は選挙という正式な手続きを取るようにしましょう。

結論として特性要因図を使うと日常の中の課題解決に繋げることができるのです。見つかった要因をどうするかも含めてチーム全員でコンセンサスをとり、皆さんも一度使ってみてはいかがでしょうか。

個人の活性化を組織の活性化に繋げます。

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