フードロスを改善する切り口のひとつは法改正です #キャリア的視点 654

こんにちは(^^) キャリアコンサルタントのひだです。今日のテーマは「フードロス」です。

皆さんは賞味期限って気にしていますか?
正直私は全然気にしていません。とはいえやはり、これから梅雨の時期に無いって行くと食中毒が心配になりますから、全く無碍にもできるものではありません。
気にし過ぎない程度に気にする、くらいが丁度良いのだと思うのです。

さぁそれでは、日常に潜むキャリアの種を感じていきましょう。読了時間は5~7分です。

賞味期限と消費期限

皆さんもよくご存じですが、販売されている食べ物には基本的に『賞味期限』と『消費期限』のどちらかが記載されています。これは【食品衛生法】によるものです。店舗などはこの記載されている日付を過ぎた食品を販売することを禁じられているのです。だからスーパーなどでは夕方頃になると売れ残った総菜などを『〇%引き』なんてやっていますね。

コンプライアンス的に考えればこのコンビニの対応は大正解です。逆に分かっているのに私に売ってしまえば場合によっては店が営業停止処分になりかねません。

そもそも賞味期限と消費期限の違いとは何でしょうか?

【賞味期限】
袋や容器を開けないままで、書かれた保存方法を守って保存していた場合に、この「年月日」まで、「品質が変わらずにおいしく食べられる期限」のこと。スナック菓子、カップめん、チーズ、かんづめ、ペットボトル飲料など、消費期限に比べ、いたみにくい食品に表示されています(作ってから3ヶ月以上もつものは「年月」で表示することもあります)。この期限を過ぎても、すぐに食べられなくなるわけではありません。もし、賞味期限が過ぎた食品があったら、大人の方とそうだんしてから食べましょう。

農林水産省ホームページ「消費期限と賞味期限」

【消費期限】
袋や容器を開けないままで、書かれた保存方法を守って保存していた場合に、この「年月日」まで、「安全に食べられる期限」のこと。お弁当、サンドイッチ、生めん、ケーキなど、いたみやすい食品に表示されています。

農林水産省ホームページ「消費期限と賞味期限」

ざっくりと要約すると、賞味期限は『味の保証』、消費期限は『品質の保証』です。しかもそのラインはメーカーがちゃんと保証できる範囲であって、味や品質が変質するはるか前に設定されているものです。

フードロス

日本の食料自給率が低く、多くの食料を海外からの輸入に頼っていることは、小学生でもな\学校で習って知っていることです。その自給率のパーセンテージ(令和元年)は38%足らずです。下の表では昭和60年頃の53%と比べて大幅に下がったものです。

独立行政法人 備蓄産業振興機構

実際に厚生労働省が公表している資料がこちら。2019年、つまり令和元年までしかありませんが、日本の輸入量は3,327万トンにも及びます。「食品等」ということで食品以外もある程度含まれているようですが、なかなかイメージをしづらい物量です。

しかし下の表が大問題です。問題になっている食品ロスとして廃棄している食品が570万トンにも及ぶといいます。

農林水産省:食品ロス量が前年度より30万トン減少しました(令和3年度記事)

3,327万トンを輸入して、その17%に該当する570万トンを廃棄しているとは、なんともったいない話じゃないですか!

現在、日本を上げてフードロス問題に取り組んではいるものの、家庭での留守を減らしたところでまだ309万トンもの事業系ロスが残ります。その事業系ロスを何とかする手立てはないものでしょうか?

その全てを… には成り得ませんが、食品衛生法が指定する【賞味期限】【消費期限】をもっと『安全に食べられる』ことを基準に再設定する方法を模索するべきだと思うのです。

「まだ食べることができるのに『捨てないといけない』」

これが改善されるだけで、日本のフードロスは大きく改善されるのではないでしょうか?

お店で買った食品には、安全においしく食べられる期間があり、袋や容器に「消費期限」か「賞味期限」のどちらかが表示されています。意味は少しちがいますが、食品を安全に、おいしく食べられる期限を表しています。
そのちがいを知って、健康を守るとともに、買い物をした時や家の冷蔵庫の中にある食品の表示をよく見て、いつまで食べられるか確かめるようにすれば、食べ物をむだにすることもありません。
食品をむだにしないことは、地球の環境を守ることにもなります。キーワードは「もったいない」です!

農林水産省ホームページ「消費期限と賞味期限」

個人の活性化を組織の活性化に繋げます。

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