言うと伝えるの違い。伝えると伝わるの違い。 #キャリア的視点 643
こんにちは(^^) キャリアコンサルタントのひだです。今日のテーマは「伝える」です。
皆さんも「言った言わない」の論争になった経験の1度や2度はあるのではないでしょうか。少しずれるものの、その最たるは戦争です。
そもそも民放においては、口頭での約束も「契約」になります。しかしその口頭での約束には書類等が交わされていないために「言った・言わない」になって問題になることが多いわけです。
さぁそれでは、日常に潜むキャリアの種を感じていきましょう。読了時間は3~5分です。
言うと伝えるの違い
まず『言う』とはどういうことでしょうか。『言う』とは、意見などを口に出して発する、と言う状態を指すのです。私たちは日常の中の様々な場面で『言って』いますね。独り言もそのひとつでしょうか。
誰に対してもわからない、独り言かもしれない『言った』ことを、相手は聞いていないといけない義務は無いわけです。
だから私たちがいくら「言ったよね!」と言って相手に詰め寄ったところで、相手は「聞いてないよ」となってしまうことも多いのです。
屁理屈に聞こえるかもしれませんが、これは事実です。
ではどうしたらいいのでしょうか?
それが『伝える』ということです。
簡単なことです。「言う」のではなく「伝える」ことができれば問題にはなりません。では「伝える」とはどういうことを言うのでしょうか。ここを考えてみましょう。
伝えると伝わるの違い
『伝える』とは、相手が自分の考えを理解する為の行動を言います。先に書けば『伝わる』というのは、『伝える』という行動の結果、相手が理解したことを指します。
行動と結果という違い。と同時にこれは[まだ伝わっていない段階]と[伝わった後]という決定的な違いでもありますね。
私たちが「言った・言わない」の論争を避けるためには、ちゃんと相手に『伝わる』必要があるんです。
ビジネスシーンでも『指示・命令』や『報連相』などでその問題は度々出てきます。部下に対しての『伝わる』指示命令の仕方、責任者に対して『伝わる』報告の仕方がちゃんとあります。
- 伝える内容を整理して準備を整える。
- 相手の時間を確保する。名前を呼んで「今時間良いですか?」に対して了承をもらう。
- 向き合って話し始める。その際には感情ではなく内容を重視する。起承転結ではなく結論から話す。
- (③結論から始め)理由・例示を説明した上で、最後に結論で締める。※PREP法
- 相手が理解していることを都度確認しながら進める。
- 相手に復唱してもらい確認できたら確実。
これはかなり正式な『伝え方』だと思いますが、内容の重要度によって簡略化も可能ですね。
少なくとも『結果として伝わった。ラッキー^^」ではなく、「伝えようとして伝わる」ことを目指したいものですね。
個人の活性化を組織の活性化に繋げます。