自転車運転に関する大人の責任 #キャリア的視点 689
こんにちは(^^) キャリアコンサルタントのひだです。今回も久しぶりの投稿です。
今日のテーマは「自転車」です。
2024年11月1日。道路交通法が改正されました。今回の主な改正点は「自転車の運転違反に対する厳罰化」です。
普段自転車に乗る機会の少ない方でも、ご家族や知り合いに16歳のお子さんがいる方はぜひご確認ください。
さぁそれでは、日常に潜むキャリアの種を感じていきましょう。読了時間は3~5分です。
道路交通法改正
皆さん、ご存じですか?
11月1日金曜日。道路交通法が改正されました。ご存じでしたか?
テレビなどでは夕方のニュースの一部で取り上げられたくらいの印象で、知らない方の方が多いのではないでしょうか?
実は道路交通法は毎年のように改正されていますが、今回の改正は近年の中でも私たちの日常に大きく関わる内容でした。
『自転車の危険な運転に対し厳罰化』されたのです!
しかもこれは16歳以上が対象です。
16歳と言えば、まだ高校生です。運転免許証などもっていない高校生も対象です。それなのに赤切符を切られ、罰金を支払い、処罰歴がついてしまう!
今まで『なぁなぁ』だった自転車の乗り方に関して、『知らない』では済まされなくなってきました。
この先は[普通自動車運転免許証]を持っている方がたも、確認の意味でお読みください。
では、道路交通法における自転車の扱いについて考えてみましょう。
①自転車は軽車両です。
ですので乗車中(*)は原則として車両として扱われます。自転車が歩道ではなく車道を走るものというのは、多くの人が知っていることかと思いますが、法的根拠が伴っている話なんです。
*跨っていない時間は歩行者として扱われます。
②自転車は左側通行が原則です。
右側を通行することは【逆走】という違反行為です。
また友達とおしゃべりしながら並走する運転は【暴走行為】になります。自転車暴走族ということです。
③自転車は自転車道を走ります。
自転車走行中は原則として車道を通行となりますが、一部の道路には【自転車道】が整備されています。この自転車道がある場所では、自転車はその道を通らなくてはいけません。
④その他
自転車でも飲酒運転は禁止です。
無灯火は整備不良です。
自転車が歩道を走るのは危険回避による緊急措置です。
歩道は歩行者優先です。ベルなどで歩行者に避けさせる行為は違反行為です。
ヘルメット着用は現状努力義務ですが、できるだけ被りましょう。
書ききれませんが、もちろん他にもあります。
これらの様な決まりがあるにも関わらず、なぜか『自転車はフリー』だと勘違いしている人が多いのです。大人も、その姿を見ている子供も、平気で違反しているのが現状です。
近年問題になっている「電動キックスケーター」も【自転車並みの交通ルール】などと言われていましたが、既にそれを知らない人が暴走して死亡事故を起こしていますね。
ルールを守らないから悪いのか?
道路交通法というルールが守られないことが事故に繋がる要因の一つです。自動車の運転者は道路交通法を前提に運転しているのに、想定外の動きをされては対処が遅れてしまいます。
先の①②③④はルールの極一部ですが、
「お酒を飲んだら運転しない」
「赤信号では停止する」
と同じくらい大切なルールです。
先述の通り、今回の適用は『16歳以上』です。まだ運転免許証もなく交通ルールを正式に学んでいない子ども達です。
これまで学校では『事故に遭わないために』というテーマで教えてもらっていると思いますが、上記①②③は正式に教えてもらっていないと思います。昔であれば教えるのは親であり、近所のおじさんたちなのですが、最近は親は共働き、近所付き合いも希薄で、誰も教えてくれません。
自分の身を守るためには、自分から知りに行きましょう。
大切な家族を守るためには、現在の知識をアップデートしていきましょう。
今回の改正点は、
「スマホなどを片手に持っての通話しながらの運転、及び運転中の操作(画面の注視)が禁止」
「飲酒運転禁止に加え、お店などでの酒類の提供の禁止」
など、自転車に対する罰則が自動車並みになった、という点がクローズアップされていますが、それは①②③④などの様な運転は問題ないという話ではもちろんありません。
私は、高校生たちが違反をしてしまう場合、道路交通法が改正されたこと自体を知らない可能性が高いと考えています。そもそも改正前ですら把握していないのですから仕方がありません。それでも今回の改正で対象となってしまいました。これはコンプライアンスの問題です。知らないからと言って許してもらえないのです。
しかし本人たちからすれば納得のいかないことだと思うんです。だったら学校でも警察でも親でも近所のおじさんでも、教えてくれないことが問題です。私は先に「自分から知りに行きましょう」と書きましたが、これはいくらなんでも可哀そうです。
運転免許証を持っている大人たちは「ルールを守らないのが悪い」から赤切符を切られます。これは同時に、「ルールを知らないのが悪い」「知ろうとしないのが悪い」のです。
しかし子供たちの場合は「周りの大人が教えないのが悪い」のです。それで赤切符で処罰歴が課されてしまうのは、子どもの未来・キャリアに対する大人の無責任さではないでしょうか?
子供たちの未来・キャリアと、何より命を守るために、一人ひとりの大人が、大人の責任として、できることを実行していきましょう。
個人の活性化を組織の活性化に繋げます。