自分の価値観を曲げることはできるのか? #キャリア的視点 652

こんにちは(^^) キャリアコンサルタントのひだです。今日のテーマは「合意形成」です。

私たちは日常の中で、様々な意思決定をしています。それは、場合によってはチームで動くときなどに自分の意に反した意見を受け入れなければならないことも往々にしてあります。
とはいえしかし、自分には自分なりの考えがあって出している考えなのですから、そんなに簡単に折れるわけにもいきませんね。そんな時はどうしますか?

さぁそれでは、日常に潜むキャリアの種を感じていきましょう。読了時間は3~5分です。

価値観

人は誰しもが『譲れない想い』を持っています。それを『価値観』という言います。
これまで、そしてこれからも、自分が生きていく中で大切にしているものです。迷った時の判断基準になったりします。

場合によってはアイデンティティにも近い感覚になることもしばしばあるため、その価値観を否定されるようなことがあると、人は必至になって守ろうとします。その際には他の人は「なぜ怒っているのか」がわからず、困惑することになることもしばしばあります。

価値観って実に多様性を極めていて、他人には理解できないことの方が多いのかもしれません。他人のちょっとした言動がカチンとくる。こんな日常的にありふれたことですら、実は価値観の相違が原因なのかもしれません。

先に書いた様に、価値観は迷った時の判断基準になることもあるのですが、大抵の人は『自分の価値観は~です』と言語化はできておらず、その時その時のフィーリングでとらえているモノなのです。私も例外ではありませんが。

コンセンサス

しかし私たちはチームで仕事を行う上では、自分の価値観に従って、という分けにはいきません。会社の理念に基づいて判断し、企業の売上貢献の為に一丸?となって取り組むものです。

社員研修にはそんなチームワークを高めるために「チームビルディング」や下の記事でも触れているような「コンセンサス研修」なども用意されています。

ある程度は自分の意見を曲げて、全体が納得も不満も均等になるようにするのがコンセンサス(合意形成)なのだと考えています。

全員が均等に不満も持つわけですから、言い換えれば全員が自身の価値観に基づいた考えを抑えるという事です。我慢するという事です。
我慢が出来なければ争いに発展します。これまでの戦争の多くが、互いの主張を一方的に訴え、相手を権力・暴力で押さえつけようとするからこそ起きたのであって、それは一部、または全部の人が自分だけは価値観を変えるのを拒否したから起きるのです。

全体の為に個人の価値観を変質させることがコンセンサスと言うことになるのでしょうが、価値観というものは置かれた状況によって表への現れ方が変わります。
例えば結婚前は「バリバリ残業して稼ぐ」を信条にしていた男性が、結婚して子供が出来たのを機に、ごっそり人が変わったかのように価値観が「家族と一緒に過ごす」のように変わる方も多いのです。

全員が「価値観は変わる」という事を知った上で、全体的な合意の為に、自分を曲げて協力する。それが成功した時、えもしれぬ達成感に包まれますよ!

個人の活性化を組織の活性化に繋げます。

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