PREP法とSDS法で組み立てるプレゼンテーション #キャリア的視点 597
こんにちは(^^) キャリアコンサルタントのひだです。今日のテーマは「プレゼンテーション」です。
みなさんも仕事の際に行っているでしょう、プレゼン。もともとは「プレゼント=贈り物」が語源なのだそうです。
しかし、いまやその語源とは裏腹に、プレゼンを受ける側(経営者・リーダー)からのプレッシャーは半端なく、
「で? 何が言いたいの?」
とか言われたらパニックになってしまいますね。
今日はそんなプレゼンをどうしたら上手くできるのか、そんな方法を紹介します。
さぁそれでは、日常に潜むキャリアの種を感じていきましょう。読了時間は3~5分です。

プレゼンテーション
今回は私がよく使用する二つを挙げますが、実際はこれら以外にもありますのでご興味のある方は是非ご確認ください。
最初にPREP法とSDS法を簡単に説明します。結論から言えば、この二つの論法には共通点があります。それは聴くものの思考を補助するような役割を担うもので、それ故に短時間の会話で伝えたいことを相手に伝え易い、という利点に繋がるのです。
これを確認することで、これらの論法がいかに有用であるかに気付いてもらえるのではないでしょうか。
例えば日常の中で、これらの論法が有効な場面はいくつも存在していますが、今回はその中から3つを例に挙げて書いてみたいと思います。
ひとつめは、やはり仕事などでプレゼンテーションを行う時に使用します。経営者というのは忙しいですので短時間しか時間を空けてもらえないために短い時間にまとめて話す必要があります。
ふたつめは、失礼ながら相手の理解力に不安を感じる時に使うと良いと思います。先にも書いた様に、この論法は相手の思考を補助することが可能になりますので。
最後に、何より感情的になり易い口論の中で有効だと思うのです。論理的に組み立てて話をすることでお互いに冷静になって話をすることができるようになるのではないでしょうか。白熱した会議や、家庭においては夫婦喧嘩になりそうな時に敢えて使ってみるのも効果的かもしれません。
ここまでの点を踏まえて考えてみて、だからこそPREP法とSDS法を活用することで、こちらの意図することが短時間、かつ高い確率で伝わりやすくなるのです。これはもう、日常的に使っていきたいですよね。
PREP法とSDS法
という事で、前章では実際にPREP法とSDS法を組み合わせた文章を書いてみました。おわかりでしょうか。前章の文章と比較しながら読んでみてください。
【PREP法】
- Point【結論】:最初に話の帰着点を提示することで聴く者が「この話は【結論】に辿り着くと考えることができる為、理解が進む。
- Reason【理由】:なぜ今この議論を行っているのか、その背景を説明する。
- Example【例示】:具体的な【結論】に繋がる例を挙げることで聴く人の理解を早めることに繋がる。
- Point【結論】:最後に改めて【理由】と【例示】から続く【結論】を述べることで、納得感が増します。
そして【SDS法】です。前章においては、PREP法の【例示】として組み合わせました。
【SDS法】
- Summary【要点】:今から話す内容の要点を端的に伝える。
- Details【詳細】:その要点をひとつづつ詳しく話していきますが、詳しすぎても相手が理解できなくなるため、【詳細】の中に先のPREP法を織り交ぜる手法も可能。
- Summary【要点】:最後に改めて、「だからこそ、○○が大切なのです」の様に伝えたいことを強調して話をまとめる。
PREP法とSDS法の共通点は、「結論から」話をするという事です。
前章の最初の「 結論から言えば」がPREP法のPoint【結論】にあたり、「 3つを例に挙げて」がSDS法のSummary【要点】にあたるのです。SDS法の方は「3つある」という結論を先に述べることで、聴く側の心構えを用意しているんですね。
この展開をフレームワークとして意識して話をすると、プレゼンも成功しやすくなりますよ。
とはいえ、もちろん、どんなにプレゼンが上手くなっても、そもそもの提案内容がちゃんとしていなければ…
個人の活性化を組織の活性化に繋げます。